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  • 恵比寿で芽生えた突然の出会い。仕事は順調、恋は休業中のアラサー女子が相手を射止めた秘策とは?

    帰宅すると、早速雄太からLINEが入っているのを見て絵美は驚いた。

    ―うわ、もしかして私選ばれた?!なんで?

    雄太から連絡を貰えたことに、嬉しさと同時に疑問に近い驚きを覚えた。会場には素敵な女性たちが大勢いたからだ。それもLINEの内容はデートの誘いだったため、絵美は余計に焦った。

    ―どうしよう。今の私、大丈夫かな?!

    忙しさにかまけて、自分のメンテナンスを怠っていたことを猛烈に後悔した。

    ー美容院に行かなきゃ、洋服は何着て行こう……?!

    絵美は一気に舞い上がってしまったが、一旦自分を落ちつけようと、今日のパーティーで渡されたお土産の中身を確認することにした。

    お土産は2袋あり、一つは真っ黒の袋。もう一つは青と白の大きな水玉模様で「ポーラ」と書いてある袋で、中にはポーラのサンプルセットが入っていた。


    パッケージに書いてある説明を読んで早速今日のシャワー後から使ってみようと思いながら、浮かれる心を落ち着けながらバスタオルを準備したのだった。

    それから3日間、サンプルを使った絵美は、使い心地をすっかり気に入っていた。そんなある日同僚とのランチで、このパーティーの話で盛り上がり、そこで出会った人や、お土産のことを詳しく話していると「ポーラってエステも良いらしいよ」と教えられた。

    雄太とのデートを控えた絵美は、その言葉にピクリと反応したのだった。早速調べてみるとトライアルもあったため迷わず予約することにした。疲れた顔のまま勝負デートに行くわけにはいかないからだ。

    それに仕事でも、年の瀬の挨拶まわりやパーティーに忘年会など、PRという仕事柄、人に会う機会はますます増える。

    お手入れが行き届いていないと、せっかくの自慢の笑顔も魅力が半減してしまう。そうなる前に先手必勝とばかりに、絵美は一番早く行ける日を予約した。

    エステで手に入れたのは、素敵な笑顔


    エステのことをよく調べてみると、ポーラのエステは“ほほ笑み”を大切にしており、ほほを重点的にケアしてくれるらしい。

    雄太からも「素敵だね」と褒められた自慢の笑顔だ。その笑顔を徹底的に磨きあげるのに、それはまさにぴったりだと思えた。

    ビルの前に着くと、ちょうど中から出てきた女性とすれ違った。その女性は肌に艶があり、満足そうにほほ笑んでいる。その横顔を見た絵美は、1時間後の自分の姿を想像しながら軽い足取りでビルに入った。


    エステを終えると、絵美は鏡をみてほほ笑んだ。なんだかほほが軽やかな気がする。鏡に映る自分に自信が持てれば、前向きな自分になれる。前向きな自分の方が、恋も仕事も上手く行くし、何より自分がハッピーだ。

    それから絵美は、雄太とのデートまでに数回エステに通った。その後再会した雄太は、会って早々こう言ってくれた。

    「なんだか前にも増して笑顔が素敵だね」

    こんなことをさらりと言えてしまう彼は、相当モテてきたであろう。ライバルだって何人いるかわからない。だが、絵美にはなぜだか自信があった。

    「ありがとう」

    とびきりの笑顔で、シンプルに答えた。


    素敵な笑顔は、男女関係なく人を寄せ付ける。笑顔には引力があるのかもしれない。だから、素敵な笑顔があれば余計な言葉なんていらない。

    自然とそう思える程に、絵美は自信を身に付けたのだった。

    (Fin)

    絵美が素敵な笑顔を取り戻せた理由とは?

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