2016.09.22
すっかり市民権を得た立ち飲み。その中でも、ずば抜けて人気の高い各地の“レジェンド店”をご紹介。立ち飲みだけに、予約をとっていないことも多く、行けばすぐに入れるのも魅力。 “これを食べなきゃ、その店は語れない”という看板メニューはもちろん、期待の新メニューも一緒に紹介する。
※こちらの店舗は現在移転しております。掲載情報は移転前の内容です。
美味しい和食を日本酒とちょっとずつ『三ぶん』
黒板に並ぶのはその日仕入れた鮮度のいい魚や仕込みに腕を振るった料理、自家製の塩辛、添えられた調味料も自家製という。店主金子浩司さんのこの仕事ぶりに惚れ込んで、週に2~3回は通う常連が後を絶たないというのも納得だ。
クエやトラフグなど高級魚もバンバン使うが、価格はいたって気軽。「炙り」を「刺身」に変えるなどリクエストがあれば柔軟に対応してくれるのもうれしい。最近は和だけでなくポークリエットなどの秀逸な洋風つまみも登場。これがまた日本酒を誘うのだ。
渋谷の大人の居酒屋は福島の隠れ酒の宝庫『立呑み なぎ』
渋谷・道玄坂の百軒店(ひゃっけんだな)というちょっとディープな場所にあるが、クールな日本酒バーといった風情。メニューを見れば「本日の刺身」や「ぬた」「和牛のたたき」など正統派なあてが並ぶ。
店主の甲田 力さんはフレンチのソムリエなどを経て、気軽に日本酒を飲んでほしいと立ち飲みを始めた。縁あって日本酒はオール福島。全国で3番目に酒蔵が多い土地だけに、産地から直送する酒は小さな蔵から若い杜氏のものまで、東京では希少な銘柄が多く、一期一会の出合いがある。
ちょい飲みでは済まない。居心地よさとクオリティ『角打ワイン 利三郎』
押上界隈にワイン文化を根付かせた名店『遠藤利三郎商店』が手がけるワインバー。店先でちょい飲みするという意味合いの「角打」を看板に掲げるが、楽に寄りかかれるクッション付きカウンターのせいで、つい長居してしまう。
ワインはソムリエに聞くもよし、「アロマティック」「スパイシー」などタイプ別に10種並ぶ早分かりの黒板から選ぶもよし。料理もグラスワインもオール¥500。とはいえ、料理長とソムリエが本店と兼任しているのでクオリティの高さは言わずもがな。
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