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ラール・エ・ラ・マニエール Vol.3

ラール・エ・ラ・マニエール:転落したベンチャー企業の元社長。彼に過ちを気付かせた「王道」の料理とは

『ラール・エ・ラ・マニエール』は、人生に迷った者が辿り着くという、不思議な、だけど実在するレストラン。”正しい導き方”という意味を持つこのレストランは、東京での生き馬の目を抜くような生活に疲れた時に、その扉が開かれる。
さあ今夜、その扉の前に現れたのは……?

さらにこの物語に出てくる料理は、実際にあなたも味わうことができます。
あなたの物語も綴ってください。
このレストランで、料理とともに……。

第1話:婚約破棄された美人受付嬢を蘇らせた、あるレストランの物語
第2話:離婚届を突き付けられた男を立ち直らせた、ソムリエの機転と、ある意外な料理


数枚の1万円札をそのままパンツのポケットに入れ、高志(34歳)は銀座を歩いていた。ポケットのお金以外、財布もカードも携帯電話さえ持っていない。

「美味いものが食べたい……」

高志はうわ言のように呟き、以前から行こうと思っていた『ラール・エ・ラ・マニエール』へと続く階段を下......


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ラール・エ・ラ・マニエール

『ラール・エ・ラ・マニエール』は、人生に迷った者が辿り着くという、銀座に実在するレストラン。
落ち込んだ時、人生に迷った時……人生の局面を迎えた時に、この扉は開かれる。

ここを訪れる客たちは、不思議な魅力を放つソムリエとシェフから、食事を通して立ち直るヒントをもらのうだとか……。
これは、このレストランで繰り広げられる、東京に住む人たちの再生の物語。

このレストランを探せば、あなたも物語に登場する料理を、実際に味わうこともできるのだとか……。

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