銀座3丁目、とあるビルの地下にそのフレンチレストランはある。
『ラール・エ・ラ・マニエール』は、人生に迷った者が辿り着くという、不思議な、だけど実在するレストラン。”正しい導き方”という意味を持つこのレストランは、東京で生き馬の目を抜くような生活に疲れた時に、その扉が開かれる。
さあ今夜、その扉の前に現れたのは……?
さらにこの物語に出てくる料理は、実際にあなたも味わうことができます。
あなたの物語も綴ってください。
このレストランで、料理とともに……。
第1話:婚約破棄された美人受付嬢を蘇らせた、あるレストランの物語
日系証券会社に勤務する直哉(35歳)は区役所に行った帰り、銀座の街をあてもなく歩いていた。彼の右手には離婚届が握られている。
妻の美和子(33歳)が離婚届を置いて家を出てから、もうすぐ2週間が経つ。直哉は離婚届を持って区役所へ行ったが、どうしても提出することができず、そのまま美......
この記事の続きは月額プラン会員への加入、
またはアプリでコイン購入をすると読めます
またはアプリでコイン購入をすると読めます
この記事へのコメント
コメントはまだありません。