神楽坂の男 Vol.3

神楽坂の男:恵比寿や表参道は女性たちに任せた。男たちよ、神楽坂を攻略せよ

「人間は環境に馴染む後天的な生き物。住む街が、人を変え、そして人を作ることもある。」と目黒女子は語った。

ならば、歴史の香りと異国文化が融合する、神楽坂に住む男性たちはどうだろうか。メイン通りから小道に入れば、思いがけない情緒が溢れるこの街のように、趣ある男性たちなのだろうか。

そこの所を探るべく、神楽坂に住む「神楽坂の男」を紹介していきたい。これまでに、フランスかぶれのワイン男子・裕太と女性の選別眼ばかりが磨かれてしまった康介を紹介した。今回は、西麻布から移り住んだ孝之を紹介しよう。


脱・港区を果たした男の真意


「神楽坂に引っ越してくる前は、仕事以外で港区から出ることはほとんどありませんでしたよ。」

こう話すのは、少し太いが綺麗に整えられた眉と、コアラのように丸みのある鼻が特徴的な孝之だ。

彼は、港区の映像制作会社でディレクターをしている38歳。テレビの深夜ドラマやCM、WEBドラマなどを担当している。以前は西麻布に住み、打ち合わせや撮影の時以外で港区から出ることはほとんどなかったそう。

「港区には面白い店が集中してるから、わざわざ出る必要がなかったんですよ。港区以上に面白い場所はないし、集まる人たちもちょっとクレイジーで最高だった。」

「今は、港区信者じゃありませんよ」と彼は付け足し、さらに続ける。

「でも、ずっと同じような場所にいると世界が狭くなっていくようで、それが少し怖くもありましたね」と真面目な表情でつぶやく。ある時、自分の暮し方に疑問を感じて、港区から出ることを決意したそうだ。

時代の流れには敏感でいたい。だからと言ってその流れの中に居れば良いという訳でもない。一歩離れた時に、初めて見えてくるものがあり、それをすくい取ることが自分の仕事の本質だと気付いた。そして選んだのが神楽坂だった。

「神楽坂には何度か来たことがありました。良いレストランは多いし街も賑やかで活気がある。やはり、活気のある街に住まないと、自分の運気も落ちそうで嫌なんですよ。」

落ち着いた雰囲気ながらも活気のある神楽坂は、彼にとって最適な街となったようだ。

孝之は神楽坂駅から徒歩5分のマンションに住んでいる。1Rで家賃は16万円。すぐ近くには人気のカフェがあるが、休日は行列ができているためまだ一度も入ったことはないのだそう。

「並ぶのが苦手なんです。でも、ラーメン屋に並ぶことはありますけどね」と笑う。

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