こじらせマン Vol.4

こじらせマン:結婚に無関心だった“自己完結型リア充”経営者が、ついに婚活開始!?

数年前からよく耳にするようになった“こじらせ女子”。綾瀬はるか主演のドラマで一気に認知度が上がり、一時は流行語大賞にもノミネートされたこの言葉は、結婚したいのにできない、もしくはしようとしない、少々扱いづらい女性のことを指す。

そこから派生して、これまた最近よく聞くのが“こじらせ男子”。

この連載では、近年東カレ界隈で増殖するこの“こじらせマン”の実態を、同じくこじらせ女子であるフリーランスの雑誌編集者の絵美里(30歳)が毎回24時過ぎの都内の居酒屋を舞台に、紹介していく。

初回はモテ男なのになぜか結婚に縁遠い敏腕ディレクターの亮太、前回は未婚であることにコンプレックスを抱えている優秀営業マンの幸太郎を紹介したが、今回はアラフォーセレブ社長・修二の、仕事もプライベートもリア充な、おひとりさまライフについて紹介する。


<今週のこじらせマン>

名前:修二
年齢:39歳
職業:人材派遣会社経営
年収:2,000万円
住まい:麻布十番
出身:横浜
理想の結婚相手:中の上以上のルックスで、知性のある女性

「結婚していない=幸せじゃない」に異論を唱えるアラフォー社長


とある水曜の夜、麻布十番の『川上庵』で絵美里は39歳の会社経営者、修二とテーブル越しに向かい合って座っている。今宵は20時より絵美里と修二を含む計8人の飲み会が開催されていたが、二次会が終わり、24時を回ったところで残ったのは二人だけになった。

「3次会に、カンパーイ! 遅くまでお付き合いいただいちゃって、すみません。」

「いえいえ、こちらこそ。」

絵美里は一次会での「結婚していないからって幸せじゃないとは限らない。」という修二の言葉が気になっていた。今日の会の中で最年長であり、物腰柔らかで温厚そうに見える修二が、何かの話の流れで突然吐いた刺々しい発言が妙に印象深かったからだ。

自宅が麻布十番ということもあり、唯一三次会に乗り気だった修二を、絵美里が誘うような形になり、二人は今ここに居る。

人材派遣会社を経営している修二は、すらっと背が高く、トレンディ俳優のようなクドめの顔立ち。おそらく若い頃は相当モテてきたに違いない。

「ところで、さっきみんなの前で言ってた、結婚イコール幸せじゃない発言が、私気になってて…。それってつまり、修二さんは結婚願望ないってことですか?」

「あ~、あの話ね。別に結婚願望がないわけじゃないんだよ(笑)。ただ、周りの結婚してる奴らが家庭で苦労していたり、離婚してさらに大変な思いしているのを見てると、全然幸せそうじゃない奴の方が多くて…。

しかもそういう奴らに限って、『もう40になるんだし、おまえもそろそろ結婚しろよ』って上から目線言ってくるんだよ。それがなんか腑に落ちなくて…。」

31歳で起業した修二は、35歳を越えるまでは事業を軌道に乗せることに手一杯だった。だがここ1~2年は、経営も安定し、私生活にも余裕ができてきた。特に最近は子供が欲しいという気持ちから、結婚について真剣に考えるようになったらしい。

「それわかります! 私も結婚自体はめちゃめちゃしたいんですけど、何歳までに、とかは特になくて…。だから『もう30歳なんだから…』みたいなこと言われると、なんかイラっとします。」

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