京都クエスト Vol.12

京都クエスト 最終回:この夏“京都通”と囁かれるための5つの小技

結婚を意識していた彼女が京都へと去っていった。勝ち組のはずだった35歳・晃二を襲った突然の悲劇。最近では、遊び仲間たちも京都の引力に惹かれている。

その謎を解くべく降り立った古の都。川床、芸妓さんに着物フェス、東京では遭遇することのない新体験が次々と彼を魅了し、ついには京女のミサとつきあうことになった。

京都に通うようになって1年、いつしかこの町の過ごし方を友人から聞かれることが増えていた。

前回:ミシュラン割烹を抑えても、実は京都ではカフェ難民になりがち!?京都を粋に愉しむカフェ5選


京都通の市場価値が高騰中


年収もあるラインを超えると、パリのガストロノミーやロンドンのビスポークに詳しいことよりも、いかに京都で遊んでいるかが、その人の洗練度を図る基準になってくる。

これは、ミサと付き合って1年、京都に通うようになって実感したことだ。東京だけではなく、むしろ海外の方がその傾向は強く出る。

この間、パリでの友人の結婚式に、京都であつらえた着物を着て行った。それだけで周囲に人だかりが出来てしまったし、そこで話が盛り上がったスペイン人と、今では一緒に京都の投資プロジェクトを進めている。

今更、言うまでのことでもないが、“京都通”の市場価値は高騰している。お金を出せばどうにかなる東京と違い、洗練度や品格、人脈といった”お金で買えない価値”に対して、世の中が再評価しているからだろう。

ミサや京都の友人らと過ごすことで、蓄積していった京都を遊ぶノウハウ。中でも、東京の友人から評判の良かった京都の遊び方を紹介しよう。

其の壱:“特別”を使い倒す


まず、知っておいたほうが良いものの筆頭は寺院の特別拝観だ。これは、本物のコネクションによってのみ可能になるものもあれば、誰でも気軽に申し込めるものもある。

京都で一番衝撃を受けたのは、紅葉の秋。ただ、名所といわれる『永観堂』や『東福寺』のような場所は、人が少ない環境で見ることが出来たなら「そうだ、京都行こう。」モードに入れるのだろうが、予想を遥かに超える混雑っぷりでは、風情もへったくれもあったもんじゃない。

そんな時に出番となるのが特別拝観。一般に開放される前の朝は、ひと気のない庭を貸切状態で楽しめるし、朝がゆ付きのプランなどもあるので、早起きデートで使ってみるのも新鮮。ちなみに、これは『妙心寺 退蔵院』の朝がゆだ。


上級者に薦めて喜ばれるのが、普段はオープンしていない庭の特別拝観というもの。人があまり入っていないだけに庭のコンディションも良く、全国区の知名度の寺院と比べれば混雑度も低い。これは嵐山にある天龍寺塔頭『宝厳院』の朝だ。


“今まで見てきた紅葉はなんだったんだ…”と、一緒にいた友人カップルはしばらく写メも撮り忘れて呆然とした。確かに、そのくらいの威力がある。

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