男の到達点『メガヨット』 Vol.13

船上デッキのキングサイズベッドで、恋人と延々と戯れる大人の休日を

curated by
ナイジェル・ビーティー

世界をクルーズしたいというオーナーの熱い想いが、ヨットデザインに息を吹き込む。イタリアのペリーニグループのピッキオーティによる73m「グレースE」号がまさにそうだ。

事実、この「グレースE」号は、昨年のモナコヨットショーで、ベストインテリアデザイン賞のバカラトロフィーを受賞したのだ。ヨットショーの数ある展示艇の中で最高のヨットだと讃えられたこのヨットの細部は、実に素晴らしい。長年の知り合いでもあり、このヨットのキャプテンでもあるエディー・クーニーが船内を案内してくれた。


パーフェクトボート

船内を幅広くとったオーナー用のアレンジメントが美しいマスターキャビン。このゲストキャビンはVIPが2室、ダブルキャビンが2室、ツインキャビンが2室。12名のゲストが宿泊できる。全てのキャビンがバスルーム付きだ。また、20名までのクルー専用のエリアもある。船内にはオンデマンドのデジタルライブラリーやコンシェルジュデスクがあり、指先一つのコントロールでエンターテイメントを楽しむことができる。

このヨットの構造は5デッキ。そのうちの一つは「ウエルネス・デッキ」と名付けられ、ヘルス・フィットネス目的に設計されている。どのデッキもエレベーターでアクセスできるのがありがたい。

ウエルネス・デッキにはジム、スチームサウナとハイドロ・セラピー設備付きのマッサージルーム、3.5mのエクササイズ・プールが設置されている。ジムはガラス張りで、眺めを堪能しながらエクササイズすることができる。メディテーション・ルームからも360度の眺めを楽しむことができ、デッキ後方にはジャクジー、サンパッドにスタイリッシュなラウンジャーに円形のバーもある。「ウエルネス」の名前どおり、ビューティーサロンも上部デッキに設置されている。

後方デッキ上のラウンジは広くスペースがとられており、外の空気を吸いながらの食事やドリンクを堪能するにはうってつけのスペースだ。設置されている円形のテーブルは16名までがダイニングを堪能することができる。また。大型のラウンジベッドで外の空気に浸りながらリラックスすることもできる。

ヨット遊びには欠かせない殆どの器具がこのヨットには搭載されている。それ以外にも9.2mのジェットテンダー、7.2mのジェットテンダー、5mのジェットテンダーに、3.3mのエイボン・スポーツリブ・ジェットドライブと、テンダーがなんと4隻も格納されている。

4隻のテンダー以外に格納されているのは、2基のジェットサーフ、2基のシーボブ、4基のシードゥ、パドルボード、シュノーケル器具にさざまな水上スポーツ器具などだ。

【男の到達点『メガヨット』】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo