男の到達点『メガヨット』 Vol.12

こんなヨットで口説かれたい!誰にも邪魔されずに恋人と二人だけの時間を……

curated by
ナイジェル・ビーティー

「ロイヤル・ヒュイスマン」。この名前はヨット業界でもそこまで知られていない。だが、その名を知っている者は、最新技術を兼ね備えた完璧で美しい帆船を思い浮かべるだろう。ロイヤル・ヒュイスマンのヨットオーナーになるということは頂点に立ったということを帆船オーナーの誰しもが知っている。 昨年、ロイヤル・ヒュイスマンは47.6mの美しい「WISP(ウィスプ)」号を進水させた。そして、このヨットがマヨルカに寄港した時に運良く、一日セーリングに参加させてもらうことができた。

パーフェクトボート

まず、船内を案内してもらう。このヨットのオーナーズスイートは船の後方に位置する。引き戸で他のスペースと区切ることによってプライバシーが保たれるこのオーナーズスイートは、横幅を丸々取り、ウォークインクローゼットと書斎もある。キャビン内には和風の障子が設けられ、部屋に入り込む陽射しを和らげてくれる。また、後方コックピットへ通じる美しい階段を抜けると、そこでは誰にも邪魔されずに眺めを堪能することができる。

このウィスプ号にはダブルキャビンが2室、ツインキャビンが1室、6名までのゲストが宿泊できる。この3室のキャビンのうち2室は船後方にあり、ゲスト用に使われるが、もう1室は船前方ギャレーの横にあり、キャプテンが使うこともある。もしこのキャビンがゲスト用に必要な場合は、キャプテンは船前方にあるクルーエリアに移ることもできる。

インテリアはとてもクリーンでコンテンポラリーなレイアウトとなっており、オーナーの好みである、ライトで落ち着きのある雰囲気をうまく醸し出している。ニュートラルな色調の船内に、濃い色の木部と、明るい色の最高のクオリティのファブリックが対照的。美しい手作りの絨毯は日本の畳のようにも見えるが、ウールだけが出せるソフトな味わいだ。

このヨットは総アルミ製で、想像をはるかに超えるパーフォーマンスを誇る。クルーズ時の最高の心地良さの重要さ、そこには「ジェントルマンズレーシング」も出来るという、オーナーの細かい指示が見事に現れている。

デッキエリアは、メインハリヤード用のウィンチを置くに充分なスペースが取られている。デッキ下のコンパートメントはエンジンルーム横に位置し、セーリング中にも楽にアクセスができ、CCTVカメラで監視もできる。オーナーの6.2mのテンダーは前方デッキのポケット部に置かれている。

もう一つのデッキの特筆すべき点は、クルーコックピットがメインマスト前方にあるということだ。下部デッキからクルーダイネットまで直にアクセスでき、セーリング中にデッキ器具などが必要なときには直ぐに手にすることができる。投錨中はクルーエリアでリラックスすることもできる。

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