23区トリビア Vol.5

23区働き蜂選手権:就業率から見る、一番働いている区はどこだ!!

逆に就業者が低い区はどこだ?!

それでは、就業者が低い区ワースト4も見てみよう。


20位:豊島区(54.1%)
20位は豊島区。豊島区と言えば「池袋」。そして池袋と言えば少し前のカラーギャングのようなイメージを持つ人も多いかもしれないが、最近ではニコニコ本社の移転やWACCA池袋などの新規商業施設オープンなど、街の雰囲気は劇的に変わりつつある。
おそらく、豊島区に住む人の就業率にも今後大きく上昇の変化が見えることだろう。


21位:渋谷区(53.6%)
池袋に次ぐ21位は、渋谷区!
渋谷区と言えば、原宿・渋谷を中心に若者の街として認識されているが、若者だからこそ高い就業率であって欲しい! 頑張れ渋谷区!
しかし、この街も単なる若者の街ではなく、2012年「渋谷ヒカリエ」の開業を皮切りにクリエイティブな企業が集うビジネス街としての側面を持つようになったことと、「奥渋谷」に代表されるように大人が楽しめる街に変化してきている。
渋谷区に住む人の就業率にも、今後ポジティブな変化があることだろう。


22位:杉並区(52.4%)
どうした杉並区!
杉並区と言えば全国に約200社あるアニメ制作会社の内、約70が集まる「アニメのまち杉並」として有名であり、「阿波踊り」でも有名な高円寺は、アーティストが集う音楽の街として知られている。
アーティスティックな度合を強めると、就業率が下がってしまうとでも言うのか?

高井戸、高円寺、阿佐ヶ谷、井草、永福、久我山……。素晴らしい住宅地を擁する杉並区だけに、あと一歩の就業率向上が望まれる!

23位:新宿区(50.4%)

そして堂々のワーストはぶっちぎりで新宿区であった。総合だけでなく、男性の就業率(54.5%)、女性の就業率(46.1%)共にワースト。

例えば男性だけの就業率で考えた場合、1位の中央区(67.6%)や 2位の江東区(66.4%)と比較すれば20%以上の開きが見られる。アジア最大のターミナルを抱え、都庁まで擁している新宿区。もう少し働きませんか!

というわけで、なぜ新宿区がワーストなのだろうか。
これを紐解くために、23区平均と新宿区の各年齢ごとの就業率を比較してみよう。

     23区平均/新宿区
15~19歳:12.0%/11.0%
20~24歳:47.7%/35.4%
25~29歳:62.6%/50.5%
30~34歳:63.7%/55.5%
35~39歳:64.0%/55.7%
40~44歳:66.0%/58.8%
45~49歳:68.4%/59.8%
50~54歳:69.8%/63.0%
55~59歳:67.2%/61.7%
60~64歳:58.0%/54.5%

ご覧のように、働き盛りである20代、30代、さらには40代までも全国平均を約10%も下回る結果であった。

歌舞伎町であまりに呑みすぎて……というのは無いにしても、あのエネルギーで、「一番就業率が低い」と言われてもピンとこない人も多いはずだ。
実際には働いていても、正式に申告をしていないような職種の人も多いという点や、外国人の割合は人口の7.89%と23区中トップであり、やはりしっかりと数値が把握しきれない点も一因かもしれない。

23区の就業率ランキング(15歳~65歳 2010年)


1位:中央区(67.6%)
2位:江東区(66.4%)
3位:品川区(63.3%)
4位:千代田区(63.24%)
5位:墨田区(63.23%)

6位:大田区(62.3%)
7位:葛飾区(61.2%)
8位:荒川区(60.7%)
9位:台東区(59.7%)
10位:北区(59.6%)

11位:江戸川区(59.43%)
12位:足立区(59.35%)
13位:練馬区(58.8%)
14位:板橋区(58.2%)
15位:港区(57.4%)

16位:世田谷区(57.2%)
17位:文京区(57.0%)
18位:中野区(56.9%)
19位:目黒区(56.3%)
20位:豊島区(54.1%)

21位:渋谷区(53.6%)
22位:杉並区(52.4%)
23位:新宿区(50.4%)

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