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  • 4万品の頂点に輝く!成城石井の“神総菜”の成功の理由に迫る!

    「他の国にもランチボックスなどはありますが、冷めても美味しいお弁当やお総菜がたくさんあるのは、日本だけではないでしょうか」と原社長

    ヒットの法則2
    「ラクサ」のキモであるココナッツの味を全面に出したから!

    海外のソウルフードを日本で商品化する場合、オリジナルにどう近づけるかがポイントになる。『成城石井』は、オリジナルの特徴をおさえつつも、日本人の口に合うようなアレンジに最もこだわった。

    「お総菜という限られた世界においてはわかりやすさが重要になります。例えば幕の内弁当なら梅干し、イタリアンならトマトといった具合ですね。シンガポールのラクサでいうとココナッツ。我々は、ココナッツのまろやかさをしっかり打ち出すことに力点を置きました」

    かつてココナッツは取っ付き難いイメージがあったかもしれないが、今や第三のミルクと呼ばれ、美意識の高い人たちから熱烈な支持を集めている。

    シンガポールでは朝食、昼食、夕飯のすべてを外食にすることも当たり前。大衆食堂であるホーカー(屋台)の料理は、地元民のおふくろの味でもある

    ヒットの法則3
    地元で愛される味を再現したから!

    昨今、シンガポールでは三ツ星レストランの数も増えてきているが、『成城石井』はホーカー(屋台)で提供されるラクサの味つけに着目した。

    「シンガポールを旅して、現地らしさを感じたければホーカーは外せないでしょう?私もシンガポールには何回か足を運びましたが、外食文化が盛んなシンガポールではホーカーこそが地元の人にとって最も日常的な食処だと実感しました。商品開発のスタッフが、極力ホーカ―の味にできるだけ近づけたことで、本場の味を知っている方にも、これぞシンガポールのラクサだと思っていただけたのではないでしょうか」

    そんな『成城石井』は現在、ラクサに続いてシンガポールのソウルフードの商品化をシンガポール政府観光局と進めているという。

    新商品の試食会は、本場に精通するシンガポール政府観光局のスタッフと共に行われ、その味について熱い議論が交わされた

    “神総菜”を生み出した『成城石井』が
    現在開発を進めるシンガポールメニューとは?

    そこで、試作選考会に『東京カレンダー』が特別に潜入することに成功!

    試行錯誤を繰り返している最中だという商品のひとつはチキンライス。スチームしたチキン、パラパラのタイ米、そして付け合わせに新鮮なパクチーをたっぷり使った一品で、目下、甘すぎず、塩気もしっかり感じられるシンガポールならではのチリソースづくりに余念がない。そして、もうひとつがカレー。こちらは10種類の香辛料を組み合わせたスパイシーな仕上がりになる予定だ。

    「シンガポール風ラクサ」の誕生から苦節4年。ヒットの裏には、プロの調理人が調理するという個性と、お総菜という枠を超えた食へのこだわりがあった。いまどこのスーパーよりもシンガポールの味に詳しいと言える『成城石井』が次に注目し、開発しているのがこの2品をはじめとする数アイテム。すべて発売時期は未定だが、ラクサに続くヒット商品になるはずだ。

    シンガポールの定番メニュー「チキンライス」(盛りつけは変更予定)

    後を引く独特の辛さが好評だった「10種のスパイスを使ったシンガポール風チキンカレー」


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