その名は、サエコ。 #東京悪女伝説 Vol.11

その名はサエコ:ついに"成し遂げた”?!色を好む英雄、ついにアンと契りを交わす...?

役者は揃った。

サエコを中心に、5人の女たちが繰り広げる攻防戦。 身近な女の、大富豪との熱愛発覚。 その時、女たちは何を思うのだろうか?サエコのサークル時代の同期で、現在地方局の女子アナをしている"アン”が、サエコ熱愛の噂を聞き、悪意剥き出しに、何かを企んでいたようだが・・・「私よりイイ男と結婚するなんて許せない。」心に潜んだ毒は女たちを狂わせて行く・・・。

前回:難攻不落のサエコに、忍び寄る魔の手。

広尾に響く高笑い・・・その声の主は



—うふふふふ❤︎—

うららかな春の朝。軽快な小躍りのようなスキップをしている女がいる。サエコのサークルの同期で、地方局女子アナのアンである。

広尾橋の交差点角にある『神戸屋キッチン』の焼きたてのパンの香りを鼻腔を広げて思い切り吸い込み、有栖川宮公園から聴こえてくる福音のような鳥たちの鳴き声に耳をそばだてる。天を仰ぎ見て、朝の日差しに目を細め思い切り深呼吸をしたところで、思いのほか力強い春の日差しに我にかえり、思わず右手で紫外線を遮った。

すっぴんの無防備な28歳の肌は、まだ目立ったくすみもないが、つい先日右目尻の横に、うっすらと色素沈着のような茶色いシミ予備軍を発見したところだ。ここ数年のお手入れ如何で、今後数十年の劣化スピードが決定してしまうだろう。


しかし、そんな憎き紫外線ですら、許せてしまうほど、今朝のアンは機嫌が良い。

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