一流の味を気軽に!「2人で1万円」が叶う超名店のセカンド店6選

コースでいうとメインに相当する「菜盆」。昨年3月はポン酢で食す三元豚のしゃぶしゃぶと、レストランらしく、にんにくを効かせたホタルイカのオリーブ焼き、木の芽も香る新ジャガと牛肉の煮物。銀色のお重など、素材はモダンだが、形で和を感じる器も見事。料理はすべて月ごとに献立の替わる¥5,000コースより。3月は「木いちごの盆」と名付けられている。写真はコースの一例

文化としてある日本料理の神髄をカジュアルに味わう『茶洒 金田中』

表参道

料理はもちろん器などにも気遣い、儚い季節の移ろいを示す日本料理。それが体感できる料亭は特別な空間。文化としての食に感激し、食材に対する感謝の気持ちさえ抱かせる。日本人として、そんな機会を頻繁に設けたいと思うのは誰もが同じ。

けど、財布と相談すれば……なかなか出向けないのもまた事実。そんなときは、『茶洒 金田中』がおすすめだ。こちらの店、名にある通り、老舗料亭『新ばし 金田中』が手掛けるレストラン。ふたりで一万円のコースがある。

「生鮨」は黄味醤油で食すマグロと、鯛とタケノコの桜葉巻鮨。添えられた、うるいの酢味噌がけからも季節を感じる。写真はコースの一例

「出汁など、基本は本店と変わりません」。そう語る田川道久店長。突き出しから椀を経て菓子で締める全6品はハーフポーションとのことだが、なるほど、老舗料亭の矜持を感じさせる味と美しさ。

が、随所に現代的アレンジも施されており、和食の新たな一面も味わえる。「伝統を守ると同時に、レストランとしてできることも追求している」。感激と、感謝の心をカジュアルに。それはやはり特別な時間だ。

「はじめに」と題し、突き出しとして供される甘塩イワシ。白木のお椀には、春鱒の甘出汁煮。写真はコースの一例

内観

©2010 KANETANAKA

<本店は…… 『新ばし 金田中』>

花柳界と共に歴史を積み重ねてきた『新ばし 金田中』。新橋演舞場も至近という立地から芝居にちなんだ料理を供した後、演舞場の桟敷席で芝居見物する会を催すなど、日本の伝統文化の紹介にも積極的

ランチコースより、前菜の一例。この日はキビとレンコンの揚げ団子。親指大のひと口サイズで、それぞれ、ブラックオリーブのソースと、木の芽ソースでいただく。このコースは前菜の後、お椀、お重盛り、煮物、肴、お食事、デザートと続く

老舗で培った技と知恵を先進的な六本木の街で披露『shojin 宗胡』

六本木

「精進料理の可能性を広げる。それが次のチャレンジでした」『宗胡』の主人、野村大輔氏は言う。アルファベットで示された“shojin”の文字が、氏の並々ならぬ熱意を物語っている。

「伝統を守るためには、変えなければならないところもある」

氏は国内外で高い評価を集める精進料理『醍醐』で料理長を務めた経験を持つ。精進料理を、もっといろいろな人に、気軽に楽しんで欲しいという志を抱いて独立。2015年2月、六本木の立地でイス席のみの『宗胡』を開いた。

食事は蕎麦。甘めの汁ととろろの相性はよく、添えられた和芥子は味を引き締める役割を担っている。黒塗りの漆器もモダンで、野村氏曰く、「モダンなもの、正統的なもの、器はどちらも使います」とのこと。カジュアルな店内も、精緻に彫られた透かし欄間など、随所に和の要素を採用し、新しい精進料理という氏の志を反映している。写真はコースの一例

「素材に、トリュフやオリーブの実を使うこともあります」

本質を知る氏だからこそ、単なる創作とは一線を画す新しい料理は生み出される。提供してくれることとなった。この日の口開けは、鶴と亀の器に入った、ひと口サイズの揚げ団子。現代的なセンスが光る一品で、小さいながらも雄弁に一料理人としての志を示す。

肴として供された錦野菜。素揚げのジャガイモのほか、キュウリや紫キャベツ、ワカメ、レタス、大根など、食感は楽しく、もちろん見た目も美しい仕上がり。トマト風味の胡麻ダレで食す。写真はコースの一例

内観

©2016 DAIGO

<原点は…… 『醍醐』>

1950年の創業以来、懐石形式で精進料理を供する名店『醍醐』。野村氏はここで料理長として研鑽を積んだ。この店から卒業、自身で『宗胡』を新たに開いたのは「精進料理の進化のため」

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