女優美学 Vol.12

「女優美学」 この子は誰? 強さと愛くるしさが共存する台湾の新星

昨年、スクリーンで鮮烈な印象を残した少女がいる。台湾の女優、ヤオ・アイニン。実際は25歳だが、とてもその年齢には見えない。台湾ではモデルとして活躍、日本の川島小鳥の写真集にも登場している。

「モデルの仕事を始めたときは、なかなか慣れませんでした。自分を表現するということが、すごく苦手で。マネージャーからは、オンとオフのスイッチの切り替えをはっきりすればいいのよ、と言われたんですよね。

仕事のときはオンにして、終わったらスイッチを切って、静かにする。その切り替えをすればいいんじゃないかと思いました。ゆっくりゆっくり、仕事をしていくなかで、それが習慣になっていきました」

“ゆっくりゆっくり”そのチョイスされた言葉が彼女の世界観に似合う。そして、昨年、映画「共犯」で女優デビュー。冒頭で死んでしまう少女を演じる。その美しさが、そのあとの物語を起動していく。

「演じた少女と似ているのは、もの静かなところですね。私は普段、静かにしています。静かなところにいるのが好きですし、本を読んだり、家でひとりで何かをずっとしている。そういうタイプです。孤独なところには共感しました。

仕事柄、人と逢う機会はありますし、孤独自体を怖いとは思っていません。普通、台湾の女優やモデルに求められるのは、すごく親しみを感じるようなイメージ。

ところが、私のイメージはそれとは逆方向なんですよね。だから、いままでにないような新鮮な感じがあるのかもしれません。ちょっと暗い感じのイメージが。それが求められているのだと思います」

暗いことや静かなことが、ネガティブでなく、ポジティブに響く。

「女優になろうなんて思ったことはなかったんです。向いていないと思っていました。大学を卒業して、日本にデザインの勉強に来ようと思って、勉強していて。

たまたまそういうときに『共犯』に出逢いました。映画の現場を体験して、映画そのものにだんだん興味がわいてきたんです。いまは、女優業をがんばってやってみたいと思います」

限りない可能性を秘めて少女は、映画というステージを駆け上がっていく。

文 小林淳一
写真 丸谷嘉長

ヤオ・アイニン WEBで初公開カット

<プロフィール>
ヤオ・アイニン 1990年4月25日生まれ。台湾でモデルとして活躍。アンバー・クォやチャン・メイチーなど多くの人気アーティストのMVに出演する。川島小鳥の写真集 「明星」に被写体として数多く登場し、その後ファッション・ブランド「ネ・ネット」のムック本のカバーガールに抜擢。カルピスやのイメージキャクターを務めるなど活躍の場を広げている。はじめて出演した映画「共犯」のDVDが発売中。


この連載は今回で最後になります。
また次回の「女優美学」シリーズにご期待ください!


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