香港ガールの野望 Vol.4

極上男とのキスよりも甘く痺れるものとは…?

前回のあらすじ

東京女子・マリと扮した香港人マギーは、最上の男・裕二を獲得するべく、100万ドルの輝きと共に丸の内仲通りにて攻勢を仕掛けた。しかし、あと1歩というところで、電話が入り作戦は失敗に終わる。翌日、銀座三越へと向かったマギーが目にしたものは、裕二の隣を歩く美女の姿だった…

前回:香港ガールの野望 Vol.3:ディナーの後、丸の内仲通りのイルミネーションへと向かった2人は...?

―やっぱり、女がいたのね。

陶器のような白い肌に、流れるような漆黒の髪。

裕二の隣を歩く和美人を目にしながら、マギーの頭の中では「2・5・3」の法則がグルグルと渦を巻いていた。

「2・5・3」の法則とは?

10人の男がいれば、そのうち2人はイイ男(女にとって魅力的な男)、5人は平凡男(可もなく不可もない男)、そして残りの3人は論外(男として見ていない)。

とあるTV番組で、男性の学者がそんな考察を披露していたのだ。面白おかしく見ていたが、よくよく考えてみるとそれって案外当たっているのかもしれない、とマギーは周りを見渡して思う。

平成22年度の国勢調査によれば、東京都に住む結婚適齢期(25-40歳)の男性の数は約160万人、未婚率は平均して約50パーセント。

すなわち東京都に住む未婚の男性(25-40歳)で、女性が魅力的だと感じるのは、160×0.5×0.2=16万人。

それに加えて草食化が進んでいるとなれば…残念ながら、東京に住む極上男の数は10万人にも満たないのが現実かもしれない。

―オスライオン1頭に何頭ものメスが群がるように、イイ男1人に何人もの女が群がるのは当然。それに私が狙っているのは、あの裕二さん…

極上ハイスペックな男に、女がいないほうが不思議なのだ。

「それにしても、艶やかな髪ね…」

手強いライバルを目の前にして一瞬足がすくんだが、ここで引いては香港ガールの名が廃る。

そう、誰がライバルだろうが関係ないのだ。

―私は、私の魅力で勝負するまで。

「裕二さ…」

「マギー!」

その距離10メートルのところで、突如叫ばれた自らの本名に、降下する飛行機よりも速いスピードでマギーは振り向いた。

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