東京60分デート:いまさら大の大人が『夜の浅草』を歩きながら口説くという新鮮な技。

浅草寺を左に抜けて、浅草公会堂へ

21:40~21:50

数々の有名人が舞台に立ったこの場所では、250以上の有名人の手形がずらっと並ぶ。

「すごい、滅茶苦茶有名な人だらけだよ!」
パッと見た区画だけでも、美空ひばりに池波正太郎、藤山寛美である。

「由紀、こうしてみると以外と手大きいんだね」
「ばれた?指輪とか結構サイズ苦労するときあるんだよね!」

(彼女に指輪をあげる時がくるのかな・・・)

「でもこれ見てみろよ。さすが浅草、戦後最大のスター美空ひばりよりも、青空球児 好児師匠の方が扱いが良いよ(笑)」

「誰、それ」
「浅草の漫才師」

「・・・昔の人?」
「うん」

これぞTHE浅草のホッピー通りへ

21:50~21:55

公会堂を過ぎ、国際通りに向かって歩くと、突如現れるアメージングワールド「ホッピー通り」。

「すごい、今日平日だよね。みんなグデングデン!こういうとこ、私好きなんだよね!」
「これあれだな、港区風に言うと、全席テラスだな」

(やっぱり銀座は由紀はつまらなかったんだろうな、次回は職場の近くの人形町に案内しよう。あそこも風情あるし、『やましょう』のもつ鍋なんか喜ぶかも)

「でもよく見ると、結構客層若い感じよね」
「寄ってく?」」
「ホッピーあるかな?」
「ここホッピー通りって言うんだよ。基本、みんなホッピー飲んでるんじゃない?」

観光で来たと思わしき外国人カップルが、通りを見て、非常に入りたそうにして、諦めてスル―して浅草寺方面へ向かっていった。

「今度こようよ!」

ホッピー通りを突き抜けて、二人は歩く。

そしてデートの〆は、トレンディドラマ風のアレで

21:55~22:00

浅草ROXデパートの方に少し歩くと、そこに待ち構えるのは、「バッティングセンター」。

「由紀、やってみる?」
「見てみたい」

女性の「見てみたい」は、≒「あまり興味は無い」である。
ここは無難に通り過ぎるのが大人だろう。

ぐっと親密になったが、噛み合うようで噛み合わない二人の夜が過ぎようとしている。

そして今、時間の針は22時を少し過ぎたところ。
この後スマートにタクシーで送るか、もう一軒愛を語らいに行くか、あるいは。。

ここからは、国際通り沿いの浅草ビューホテルが見えている。

手をつなぐところまでは進んだ二人。果たして智也と由紀は結ばれるのか。
飲み屋デートだけではないバリエーションで、貴方の東京ライフはもっと面白くなる!

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