出張のお供に!名古屋の誰もが笑顔になる“お値打ち”な厳選4店

■呑み助編~名古屋の夜に酔いしれたい人はこちら~

16時の開店早々から常連客でにぎわう。常連客の溢れる笑顔と穏やかな時間が名店であることの証

創業100年を越えてなお愛される、酒呑みの聖地『大甚本店』

夕方4時を過ぎれば、あれよという間に席が埋まっていく。誰もが皆、笑顔で、「久しぶり!」なんて声も聞かれる。酒の注文を終えたら向かうはセルフ方式の小皿が並ぶ一角。「いつも大体30品はあるかねぇ」と言う。創業明治40年の老舗だ。

小皿料理はほとんどが季節によって、どんどん入れ替わるが、この日は、かしわのうま煮など。「何があるかで季節を感じるんよ」。常連のひとりが教えてくれた。もちろん小皿以外に刺身や焼物もあるが、どれをとっても心憎い旨さ。酒呑みのツボを押さえているのだ。

いい居酒屋がちゃんとある街はいい街。そんな実感を誰もが抱く貴重な店だ。

大須の街に立ち込める煙が目印。扱う食材はすべて生で仕入れ、毎日1本1本串を打って開店に備える

座れば誰もが平等。実直な仕事も沁みる、街の良心的存在『やきとり 角屋』

大須通と門前町通の交わる、まさに角で半世紀以上の焼鳥屋だ。炭火の焼台から辺りに立ち上る煙のいい匂いは、すでに街の風物詩。

ねじり鉢巻で営業中、ずっと熱い炭の前で黙々と焼き続ける。「手間を惜しまずに身体を使って、ただ美味しいものを提供したい」と真顔でさらり。実直な人柄に思わず嬉しくなるのだ。

レバーや砂肝、ネギマなど、ほとんどの串は1本¥110で、往時の風情がそのまま活きた店内には拡声器や裸電球といった古道具も健在。コの字型のカウンターを囲んで、串と交互に特級酒を飲めば、「人類皆兄弟」なんて、ちょっと古い言葉も頭をよぎる。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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