2015.10.24
都会の喧噪を離れて。 Vol.3松島、天橋立、宮島――。日本を代表する絶景は、「日本三景」として愛されてきました。その始まりは、江戸時代の初頭。儒学者の林春斎が日本全国を行脚し、この3つの場所を「日本三景」として定めたといいます。
特徴は、3カ所すべてが海にまつわる絶景であること。忙しい毎日の途中で眺めるその風景は、私たちの心を癒してくれるもの。島国である日本と海は、切っても切り離せないのかもしれません。
今回は、そんな「日本三景」をひとり占めできる、5つの絶景宿をご紹介します。日本人がずっと昔から「美しい」と感じてきた風景を楽しんでみませんか?
<宮城県>松島
松島といえば、「松島や ああ松島や 松島や」という句が有名ですね。大小あわせて260もの島々が浮かぶ諸島でもある松島は、はるか昔より景勝地として愛され、今では国の「特別名勝」や「宮城県立自然公園松島」に指定されています。
その松島を眺めるポイントとして知られているのが、「四大観(しだいかん)」と呼ばれる絶景スポット。それぞれ、<壮観:大高森/麗観:富山/偉観:多聞山/幽観:扇谷>と名付けられ、松島湾を囲むように東西南北の4カ所に位置しています。
<壮観>大高森
東側/標高105.8m。松島湾で最大の島、「宮戸島」の中央にそびえる山。東に金華山、北に栗駒山、西に松島湾を望む。
<麗観>富山
北側/標高116.8m。杉・松・樅の大木に覆われた山頂の「富山観音」。松島の東南西の三方を一望でき、明治時代には明治天皇も足を運ばれた。
<偉観>多聞山
南側/標高55.6m。七ヶ浜町の北端・代ヶ崎の断崖にある景勝地。松島の島々にくわえ、塩釜港に出入りする大小の船舶の往来も望む。
<幽観>扇谷
西側/標高55.8m。双観山の背後に位置する高地。松島の全景を眺めることができる。
この松島で、宿に滞在している間もその絶景を眺めることができたら…。そんな願いを叶えてくれる、<幽観>扇谷のほどちかくの宿をご紹介します。
松島の絶景を愛でるための宿「小松館 好風亭」
出典:relux|小松館 好風亭
「小松館 好風亭(こまつかん こうふうてい)」は、“松島の絶景を愛でる”ための旅館。<幽観>扇谷から車で10分ほどの静かな岬の先端で、昼に夜に、絶景をひとりじめすることができます。
このお風呂は、「みはらしの湯」。その名の通りの景色を楽しむことができます。湯は、太古の地層で育まれたために”太古天泉”とも呼ばれる松島温泉のもの。泉源は2007年に掘り当てられ、なんと松島では初めての天然温泉なのです。ぬめりけのある湯はなじみも良く、肌をすべすべにしてくれますよ。
出典:relux|小松館 好風亭
眺めは、露天風呂つきのお部屋の大きな窓からも楽しむことができます。
宿についてから家路につくその瞬間まで、片時も目を離したくない。そんな松島の色彩の変化が待っています。「自然の色」の豊富さに、驚いてしまうかもしれません。
※一部、松島に面していないお部屋・露天風呂つきでないお部屋もございます。
出典:relux|小松館 好風亭
お食事は、お部屋によって異なる3つのタイプ。地産地消の食材がたっぷりの「和のフルコース」、弁柄色のかまどで自由に食材を焼き上げる「炭火焼き」、東北各地の厳選素材でつくりあげる「お部屋食」…。
食べたいお食事からお部屋を選ぶスタイルが新鮮ですね。夕食後のデザートは、ラウンジバー「汐風」で用意されます。デザートと一緒にアルコールを嗜む”おとなの楽しみ”も、ぜひ。
出典:relux|小松館 好風亭
そして、ここ小松館で絶対に足を運んでおきたいのが「お月見台・足湯」。松島湾を一望する、なんとも贅沢な足湯です。月齢が変われば、夜の海に浮かび上がる松島の姿も変わる。そんな風にして私たちを楽しませてくれるのです。
この場所で、「松島の風」、「松島の月」、「松島の朝日」、「松島の汐香」を、ぜひ体感してみたいですね。
施設名 :小松館 好風亭
施設URL :https://rlx.jp/26492
参考価格 :1泊1名¥21,600〜(2名利用時/2食付/税・サービス料込)