「ふたりのニコライ」―作家・柴崎竜人の恋愛ストーリー Vol.4

泥酔スイッチが入ったオンナの恐怖 「ふたりのニコライ」第四話

前回までのあらすじ

高校時代、読書研究会というドマイナーな部活で世界を呪いながら学生生活を送っていた僕。社会人となり、ふらりと入った立ち飲み屋で再会したのは、高校のアイドル・大崎夏帆だった。
「僕はもう高校時代の僕じゃない、いっぱしの恋愛武士なのだ。よし大崎夏帆を口説き落としたる」と腹を決めたものの、双子の美女のどちらが大崎夏帆かわからない。そんななか、双子はブランデーカクテル・ニコラシカを飲みはじめ……

前回:美人の双子に挟まれて 「ふたりのニコライ」第三話

「小学校一年生になったら、あなたは友達を百人作ることを目標とし、その目標を達成するためのプランを幾通りもたて、なかでも費用対効果のもっとも優れた現実的なプランを選択し、さらに検討に検討を重ねて精度を高めたうえで自己責任をもってこれを実行し、出会ったばかりでどこの馬の骨ともわからない百人の......


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