東京女子図鑑 Vol.1

東京女子図鑑 Vol.1:六本木に生息する女子《ポン女》

東京に住んでいる女性のライフスタイルを細かく分類して、消費行動や収入、嗜好などに基づき「●●女子」とカテゴライズした特集を見かけるたびに、そうじゃないのに・・・と歯がゆい気持ちになります。
実際の東京の女性の生態系はもっと華麗な進化を遂げているのです。

女性の趣味趣向は、居を構えたエリアに如実に現れ、よく行くレストラン、出没場所で形成、強化されていきます。
東京のライフスタイルを紹介して15年の東京カレンダーが、女性たちがカテゴライズするとこうなる!?

六本木に住む女たちの特性


若くして成功した人の代名詞として「ヒルズ族」なる言葉が流行ったが、その舞台となったのが六本木であることは説明するまでもない。一時の加熱したブームが落ち着いて実態を覗いてみれば、突出して派手なカリスマたちは隠居したものの、毎夜レストランホッピング、シャンパンをポンポン空けまくる女たちが蠢いている・・・?東京カレンダーでは、そんな六本木にいる女たちを《ポン女=シャンパンをポンポン空けまくるバブリーな六本木の女》と命名。

ショッピングに、ホテルにアートに、エンターテインメントに事欠かない街六本木に住む女たちの実態は?

1:靴と男は妥協しない


ファッションに疎い人でもクリスチャン・ルブタンの名前くらい聞いた事があるでしょう。クリスチャン・ルブタンの高いヒールは女性の脚を綺麗に見せてくれる最強アイテムで、一足8万円以上する代物。一般的な30代前後の女性であれば、1足持ってれば大の字。底張りをして、大事に大事に履くのです。ちなみに、ルブタンのソールは赤なので、女性たちは専用のリペアショップで赤の底張りをすることを要され、えらく手間もかかる。
それでも、履きたいレッドソール!

ポン女たちも例に漏れず、ルブタンを愛してやまないが、一般OLとの違いは、シューズクローゼットがルブタンで埋まっていること?!ありがたみもなく、日常的に履きまくる。そんなポン女たちの口癖は「靴と男は妥協しない!」

足元は、必ず、レッドソールのルブタンのパンプス。ちらちら覗く赤いソールは、さながら腹黒の心のよう・・・

2:バーキンは、皮質と色合いでマウンティング


当時のエルメス社長が、女性歌手ジェーン・バーキンにプレゼントしたことから名付けられたエルメスを代表するバーキン。入手困難で、数年待ちは当たり前、100万以上するという、世の女性憧れのセレブバッグであるが、ポン女たちは、これを「複数」所持しているとか。

六本木けやき坂のスターバックスで、ご近所バッグさながらにバーキンを持ちコーヒーブレイクなんて姿もざら。ポン女たちは、大きなサングラスで隠したしたたかな眼光で、すれ違うバーキン所持者のバッグの皮質、色あいで目ざとく価値を算出、マウンティング。「(私の勝ち♡だって、これクロコだもん♡)」という心の声が聞こえてくるよう。

ご近所バッグとして、ガンガン使いまくるのだ。

3:シャンパンを「泡」と言う(そして、ボトルをポンポン空ける)


女性は往々にして、シャンパンが好きだが、ポン女のシャンパン偏愛率の高さと言ったら他の比ではない。そして、ポン女たちは、シャンパンを「泡」と言うのも特徴的。ポン女たちが集まれば「とりあえず、泡にする?」と言った具合、ビールの如くぐいぐい飲む。

そして、金に糸目をつけずに欲望に忠実。シャンパンをポンポンと景気よく空けていくさまは、バブル再来と見紛うほど。食事が終わる頃、テーブルの上に堂々と煌めくボトルの列は圧巻で、その写真をインスタグラムにUPするのもお約束。「今宵も素敵な夜でした♡」

4:体のラインが出るジャージーワンピを遺伝子レベルで恋してる

所得水準、世帯年収も高いだけに、加圧にスパ、エステから最先端美容まで、美にかける金は糸目をつけないポン女たち。そんなポン女ファッションは、顕著に男性ウケを狙った体のラインがぴったり出るジャージーワンピース!

男性ウケと偏に言っても、ポン女の恋のお相手は、いわゆる育ちの良いお坊っちゃんではなく、外資系金融やIT企業社長、多国籍の投資家など血の気の多い英雄たち。そんな男たちが好む、ダイアンフォンファステンバーグなどのウエストがぎゅぎゅっと絞れて胸とヒップのラインが綺麗に強調されるジャージーワンピースを遺伝子レベルでチョイス。ダイアンフォンファステンバーグが、けやき坂に面したテナントの1F、2Fに構えているのも、ポン女のニーズに応えてのこと?

5:「地下鉄なんか使うわけないじゃない」という顔をして・・・


六本木の街に反してやたら暗い日比谷線の地下鉄を降り立つ若者たちを評して「ここに地下鉄に乗ってやってくるようなヤツに用はないよ」という顔をしている街に、「ここに地下鉄なんかに乗ってやってくるわけないじゃない」という顔で乗り出していくのだ、とは、ある小説の一節。
そう、六本木は、日比谷線の地下鉄をすり抜けて階段をあがり、六本木通りに降り立った瞬間、地下鉄など使う必要のない女の仮面をかぶった一般市民だらけの仮面舞踊会のような街なのだ。

ポン女たちは、地下鉄なんか使う必要が全くないからこそ、颯爽とルブタンで闊歩できるわけだが、一方で、地下鉄にもガンガン乗る。実のところ、ポン女は効率性至上主義。地下鉄の方が早いと思えば、迷わず日比谷線に直行する潔さも心得てる。金の節約のためというよりは、時間の節約。無駄なことはとことん排除するキャピタリズム思考が染み付いているのである。

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