本場イタリアでは通じない、日本のイタリアンが間違えている5つのこと

日本人の誤解4:「カルボナーラはクリーミーに仕上げたいでしょ!」

イタリアでは卵とチーズのみで作るから、全然、クリーミーじゃない!

「カルボナーラはクリーム系パスタにあらず! 日本のカルボナーラには生クリームが使われてますけど、イタリアのカルボナーラにはまず入ってません。卵とチーズとグアンチャーレっていう豚の頬肉の塩漬けだけ。

ただ生クリームなしだと卵が固まりやすくなるので、下手すると炒り卵みたいな状態になるんですが、あまり気にしないのがイタリア人(笑)。それよりもカルボナーラは炭鉱職人風なので、仕上げに黒い炭のような黒こしょうをかけるのを忘れずに!」

日本人の誤解5:「イタリアンといったらバーニャカウダーでしょ!」

実はトリノだけの局地的な郷土料理だから、イタリア全土では食べられない!

「日本の女の子ってみんなバーニャカウダーが好きじゃないですか?人気があるから日本のレストランだと大抵どこの店でも置いていて、それこそデートなら前菜でとりあえずオーダーするのにちょうどいいメニュー。

でも、あれって本当はピエモンテ州トリノの郷土料理なんです。だから同じ北イタリアのミラノなら3軒くらいは食べられるところがありますけど、フィレンツェやローマではまず食べられませんのであしからず」

イタリアンの常識を解説してくれたのは小崎陽一氏

イタリア料理研究家。イタリア料理教室と完全予約制のプライベートレストランを兼ねた『クッチーナ ジャンニ』を主宰するイケメンシェフ

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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