2016.08.22
豊かな四季があり、各地方の郷土色も明確と、日本とイタリアには共通点が多い。だからなのか、日本人はイタリア料理が好きだ。
ただ、日本のイタリアンと本場のそれは似て非なるもの。独自の進化を遂げているといったらそれまでだが、グローバル化が進む昨今、本場との違いはちゃんと知っておきたい。
そんな大人なら知っておきたいイタリアンの常識を、イタリアに精通する料理研究家・小崎陽一氏に解説してもらった。
日本人の誤解1:「新鮮な魚のカルパッチョが本場っぽいでしょ!」
「日本ではカルパッチョといえば魚が主流ですが、あれはもともとベネチアの牛肉料理なんですよ。『ハリーズ・バー』っていう店が発祥で、赤い生の薄切り牛肉を皿一面に敷き詰めた様子が、同じくベネチア出身のカルパッチョという名の画家が描く赤を基調とした絵に似ているということでカルパッチョと命名されたらしいです。
今でこそイタリアでも魚のカルパッチョをちらほら見かけるようになりましたけど、やはり基本は牛肉です!」
日本人の誤解2:「食後のエスプレッソはブラックでしょ!」
「日本のレストランだと食後にカフェラテやカプチーノを飲んだりしますが、イタリア人はエスプレッソしか飲みません!おなかいっぱいなところに、ミルクのこってり感は重いですからね。カフェラテやカプチーノは朝飲むもの。
そしてイタリア人はエスプレッソに砂糖をこれでもかってぐらい入れます。日本だとブラックがかっこいいとされていますが、イタリアでは逆に砂糖を入れないほうがナンセンス。 苦みと甘みのバランスを楽しむのがエスプレッソの極意です」
日本人の誤解3:「トマトソースはイタリアンの要でしょ!」
「イタリア料理といえばトマトというイメージが強いと思いますが、意外と歴史は浅いんです。トマトは18世紀に南米からイタリアに伝わったものなので、当然ながらそれ以前のかなり古い料理本を読むと、トマトは全く出てきません。
フィレンツェの昔ながらのミートソースは、トマトを使わないので赤くないんです! 今でもトマトをよく使うのは、イタリア全土でもとりわけフィレンツェ以南。ミラノの料理なんてソースが真っ白ですからね」
おすすめ記事
2022.09.30
ドラマティックな大人デートができる!古き良き日本家屋で頂く、上質イタリアン
- PR
2024.12.26
日常を超える特別な週末デート。一流ホテルで始まる、大人のための贅沢な時間とは
2020.02.08
日々を豊かにする世田谷の話題店
田園調布と自由が丘という大人な住宅街に誕生! 話題のイタリアンがハイレベルだった!
2020.06.20
【受付終了】ザ・キャピトルホテル 東急の総料理長と”華やかコース料理”を作ろう!【7/5(日)開催】
2023.09.01
大人に愛され続ける元麻布の名イタリアン。黒アワビの冷製スパゲッティーニに陶酔
2015.08.24
肉の新店リストに加えたい! 2015年話題の4店を総ざらい
2021.11.02
神楽坂はあえての裏通りを狙え!大人なイタリアンデートの最適解、見つけました。
2022.10.09
代々木上原エリアの夜の鉄板グルメはここだ!ゆったりと大人が寛げる人気店3選
2018.02.14
明らかに違うパスタ・イタリアン
一軒知っておけばもう神楽坂ツウ!歳下に尊敬される隠れ家トラットリアはここだ!
2017.07.31
伝説の店の料理長が放つ名店!あの究極パスタをカウンターの目の前で!
東京カレンダーショッピング
『かに物語』:〆まで楽しめる雑炊の素付き!蟹の旨みがたっぷりと溶け出すかに鍋セットミニ
『肉のABCフーズ』:黒トリュフ塩付!牛タン&A5ランク黒毛和牛を使った極上ハンバーグ
『東京京橋おばんざい醸』:肉を引き立てる3種の塩!A5黒毛和牛を使ったローストビーフ
『かに物語』:海老・帆立・蟹!ベシャメルソースに、各種海の幸をトッピングした贅沢グラタン
『UMIKARA』:薄切り・厚切り食べ比べ!特製出し汁で味わう若狭湾真鯛の鯛しゃぶセット
『パンツェロッテリア』:具材ごろごろボリューミー!フレッシュな野菜と肉感満載のフライドピッツァ
『オリベート』:黒トリュフ香る、口当たりクリーミーな究極のティラミス
『ミホ・シェフ・ショコラティエ』:日本を代表するショコラティエ―ルが作る、 ショコラ好きのための濃厚ガトーショコラ
『LOUANGE TOKYO』:アート感溢れるビジュアル!口溶けなめらかな大人の生チョコレートエクレア(6種)
『ル・ボヌール 芦屋』:しっとりサクサク!フリーズドライ苺にホワイトチョコをたっぷりと浸透させた新感覚スイーツ
この記事へのコメント