マンネリなカップルに贈る、恋の再燃レストラン4選

一体感が素晴らしい赤身

和やかな空気感と端正な握りでもてなす若き職人『銀座いわ』

ひと言で表すなら、端正。岩央泰氏の握りはそういう握りだ。人肌程度に温かい、シャリは口に運べば優しく解れ、次いでネタの旨みが溢れ出し、渾然一体となる。誘った相手を陶酔させる完成度だ。同じ銀座で「縁あって」移転したのは2012年9月。『小十』のあった場所だが、当の本人に気負いは全くない。「店内もほとんどそのままです」。

『いわ』の看板を掲げたのが2008年。旧店は『かねさか』の経営だったが、今回は名実ともに本当の独立。

白木のカウンターでゲストと対峙する店主の岩央泰氏。「肩肘張らず、気軽に召し上がっていただきたいと思っています」

しかし、「新たなスタートではありますが、やれることを粛々とやっていくだけです」。拍子抜けするほど、自然体なのだ。

「大事なのは作り手の満足ではなく、お客様の満足」。そうなのだ。氏の望みはそれ以上でも以下でもなく、だからこそ凛々しい店内に漂う空気はどこか和やか。「自分のスタイルを模索中」とも語っていたが、この空気感こそ氏のスタイルそのものだ。「スタッフが一丸になった“気”が皆様の笑顔に繋がれば」。その姿勢がここぞというときの切り札にしたいと思わせる。

北海道産の生ウニはそのまま握りに

握りはすべて夜のおまかせ(握りとおつまみ)より。アジは上に乗った刻みネギがさり気ないアクセントになっている

※こちらの店舗は移転し、店名を『おかもと』に変更し、営業されております。掲載情報は移転前の情報です。
 詳しくは下記レストラン概要をご確認ください。

へしこをイメージした、小鯛と小かぶ、なすの糠漬け和え。仕上げにこのこをかける

視線を釘付けにするカウンター割烹
『銀座おかもと』

のんびり寛ぐ空間やプライベート感を犠牲にしてまで、あえてカウンターを選ぶ理由とは何か。それはひと言でいえば、目の前で職人が繰り広げるライブ感だろう。

2012年7月にオープンした『銀座おかもと』は、そんなゲストの期待を裏切らない店だ。厨房に無駄なインテリアは一切置かず、空間を過剰に演出する小道具を排除したのは、「お客さまには、カウンターに座った時に期待感を持ってもらいたい」という岡本英嗣氏の想いゆえ。“見せる”店づくりは『銀座おかもと』の真骨頂である。

お任せコース一本という料理もカウンターの醍醐味のひとつだ。味にメリハリをつけ、箸の進み具合などを見ては胃の腑のリズムをも察知する。

岡本氏の技に歓喜し、供されるひと皿ひと皿に舌鼓を打つだけでいいから、前のめりになることもない。ゲストはその流れに身を任せ、ただ食の悦びを噛みしめるだけでいいのである。

マナガツオの味噌焼き、銀杏ソースは一味唐辛子がアクセントに

上から海老、松茸、おくらのかき揚げと、このわたそば

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