山の手っ子に教えてあげたい、上野エリアが誇る極上グルメ13選

タマゴサンド

一度は食べたい柔肌玉子サンド『レストラン 香味屋』

入谷

どこにでもあるが、どこにもない。それが『香味屋』の「タマゴサンド」である。口を近づければ、バターの甘い香りが鼻をくすぐって、「ああっ」と、ため息を漏らす。齧りつく。歯は、温かいパンにふわりと包まれ、玉子に出会う。バターと空気をふくんだ玉子が、舌に広がり、とろりと消えていく。黄身の優しい甘みに、うっとりとなる。思わず笑う。

よほど吟味された玉子なのだろう、黄色が濃く、玉子自体の甘みがしっかりとある。もしかすると玉子は、火が入れられ、固められたことを、まだ知らないのかもしれない。そう思わせるほど、優しい食感である。それはシェフが、火加減に気を配り、穏やかに火を入れて、慎重にかき回して生まれた美味しさなのだろう。玉子への限りなき愛が生んだ、姿なのだろう。

ミルクティーを従えながら、ゆっくりと時間をかけて、ほおばりたい。

イチボ(200g)。和牛のカレーライスなどもある。

スナック的内装と極上の料理のアンバランスが面白い『平』

湯島

外から見ると居抜きのスナックのような店構えだが、出てくる料理は超一流。

『東京いい店うまい店』編集長柏原光太郎氏がご贔屓の肉料理店がこちら。

柏原氏いわく「中に入ると奥のグリルに炭が積み上げられ、店主の表情は肉が好きでたまらないという顔。実際、浅草の名店『入きん』で修業された店主の目利きは見事。ここではヒレとかイチボなど赤身の肉をじっくり焼いてもらいます。決して薀蓄は言わないが、出来上がりを食べればいかに旨いかがわかる!」

このギャップ、嬉しいサプライズではないか。

1. まずは肉とモツ、ザクを食する まず最初は正肉、内臓とザクが運ばれる。ささみ、胸肉、腿肉の奥には、レバー、背肝、砂肝、ハツなどの内臓が添えられている。ザクは、焼豆腐と葱のみ。染め下ろしで食す 扱う鶏肉は、東京軍鶏と千葉の地鶏のみ

歴史的名店が守り抜く滋味に満ちた逸品『鳥榮』

湯島

創業は明治42年(1909年)。春夏秋冬、鶏鍋ひと筋、の名店がここ。食通の間では言わずと知れた、湯島『鳥榮』だ。

仕舞屋風の一軒家。紺地に白く屋号を染め抜いた小振りな暖簾をくぐれば、そこは江戸の風情が静かに息づく別世界。赤々と炭火がおこる長火鉢に鉄鍋をのせ、鶏ガラでとる澄んだスープとみりんが注がれたら、いよいよ鍋の始まりである。といっても、最初に運ばれてくるのは鶏肉と内臓類、焼豆腐に千住葱と至ってシンプル。この気概が『鳥榮』の魅力であり凄味でもある。

正肉をひとしきり堪能した後でスープをひと口。これが、絶品。クリアにしてシャープな味わいは、まさに五臓六腑にしみ渡るおいしさ。そしてこの後、登場するつくねがクライマックス。丹念に包丁で叩けばこその、ねっとりと潤いを含んだ光沢が、素材の良さと仕事の確かさを物語る。ふんわりとデリケートな食感は後を引くこと請け合いだ。

2. クライマックスはつくね。沸いたスープに、たたきを投入する。やや小さめに丸めるのがコツ。早く火が入り、スープを煮詰め過ぎない。適度な弾力があれば食べ頃だ

3. 〆はさらりと汁かけご飯。最後はお櫃に入ったご飯とお新香が登場。スープのみをかけて味わうのがスタンダードだが、つくねを残しておいてのせるのも、また一興"

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