秋はヨーロッパ産の濃い味ビールが旨い!国別対抗ビールの名店3選

秋になると日本でもふくよかな香りでちょっと味が濃い、秋味ビールが店頭に並ぶ。アルコール度数も夏場よりもちょっと高めになっていて、秋の旬の味覚との相性も抜群。

そんな秋にぴったりなビールは日本だけでなく、ヨーロッパにもあるんです!

イタリアビールをボトル、オンタップ含め20種近く用意。写真の前菜の盛り合わせ(2人前)¥1,800など、島本シェフが手がける、アブルッツオ州の料理とのペアリングを楽しませてくれる

イタリアンビールはワインに合うようなタパスと

イタリアでクラフトビールが造られ始めたのは1980年代になって。ゆえに果実を漬けたり、趣向を凝らした周辺国の影響を受けたものが多い。

しかし、龍やかわいらしいイラストを施したユニークなエチケット(ラベル)同様、ワイン樽で熟成させ、ワインに近いビールに仕上げるなど、斬新なアイデアに富むビールもそろうのがイタリアらしい。

ベルギービールによく見られる紙のパッケージ。ワインの生産が少ないベルギーではビールを紙に包むことで、ワインらしさを演出。ワインが造られるイタリアゆえに、ワインのようにおつまみ(タパス)に合うビールが多い。

ゴクゴクのど越しを愉しむのではなく、秋の夜長にじっくりと味わってほしい。

後列右からマダミン¥3,300、ビアブルーニャ¥3,300、チョカルビカ¥1,600、ドゥケッサ¥2,800、モンテジョッコ ブラン¥4,500、ドラコ¥4,500、デーモンハンター¥4,500、前列右からラ・ペトローニャ サンディ¥1,200、アル ファッロ¥1,200、ラ・ルーナ・ロッサ¥4,000、ビアベーラ¥3,300、ダーマブルーナ¥3,300。すべてボトルでの提供

ビールの著書もある店主・杉山氏の店だけあり、20 数カ国・200 種近いビールがそろう。辛めに仕上げ、料理はキリッとした味のビールに合う「スズキとキャベツのトマト煮」¥1,300

フランスは白ビールが美味しい!

フランスはワインのイメージが強いが、現在も500前後の醸造所があり、昔から数多くのビールが造られてきた。

白ビールは上品でエレガントなものが多くそろい、国内外での人気も高い。近年、マイクロブルワリーのビールがブームになるなど、若者にビール文化がいっそう広がり始め、他国に負けないほどのビールが登場し始めている。

ぶどう品種、造り手、醸造所、製造年などが書かれたワインと比べると、ビールには説明が少ない。これはピルスナーなどタイプの表記があれば、その味が大体わかるからだそう。いかにも大らかなブルワーの素顔が透けてみえるのだ。

ゆったりと、酔いにまかせたくなるビールである。

写真右から白ビールのクローネンブルグ ブラン¥1,080、果実感ある白ビールのマスカレット ブランシェ¥1,404、蕎麦を使ったテレンデュ¥1,296、コルシカ島で造られるコロンバ¥1,296、クローネンブルグ1664¥918

右からセゾン デル ポメール¥3,600、アンブラス ピート オークエイジ¥4,000、エクストラ エクスポート スタウト¥1,600、カクテル ルージュ¥3,000(すべてボトル価格)。料理はごぼうのチップスがのる牛のタルタル¥1,600。ビールの食中酒としての魅力を引き出してくれる一品

ヨーロッパのビールと言えばやっぱりベルギー!

ビール大国ベルギーでは、果実や香辛料などを加えたりすることで、実に様々な香り・味・色のビールが造られている。自国生産ができないワインへの憧れが、このような味の多様化につながった。

デザインもクールなものからイラスト物まで多種多様だが、こちらは自信作だからこそ目立たせ、飲んでもらいたいという、ビール大国だからこその気概の表れなのだ。

写真左のカクテル ルージュのように、エチケットのないボトルがある。これはワインの代わりとなるビールを目指した結果で、テーブル上が賑やかになりすぎないようにするため。ボトルがシャンパンに似てコルクなのも、同様の理由からだ。

ビール大国、王者の貫録を味わい尽くそう。

香りに合わせワイングラスで提供するなど、きめ細やかなサービスで、今都内で一番洗練されたビア空間と評判の店。8種あるオンタップ含め、世界各地のビールが200〜300種ほど用意している

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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