夜遊び上手がこっそり教える、秘密の深夜餃子3選

番外編として、ここでは複数人から名前のあがったバーについてご紹介。その店の水餃子は絶品で、ただし紹介制のため、夜遊びに励んでコネクションを作らなければ食べられない。そんな㊙餃子をリポートする。

茹で餃子と焼き餃子の2種。ニンニクは入れず生姜を効かせ、自家製のねぎ油がいいコクだしに。茹で餃子は塩ポン酢とパクチーでいただく。

なぜかいつも、“前回より美味しい”と感じる餃子である。通うほどにクセになる。

そんな餃子を出すのは、遊び慣れた大人たちが通う社交場『銀座ROOM』。銀座のとあるビルの2Fに店をかまえ、住所も電話番号も非公開。看板すらない。自力で紹介筋を探さない限り、その絶品餃子は食べられないのだ。

巷の餃子との違いは、餡に使う肉の上質さ。日本橋の老舗精肉店『日山』で、その都度、豚挽肉を挽いてもらっているそう。

「冷凍だと肉の水分が飛んでしまうし、肉質が一定にならないから餡を仕上げる塩梅も分かりづらくなる。私は餃子の肉はケチりません。夜の銀座で安くする必要はないですから」(和子ママ)

『銀座ROOM』は数寄屋橋から徒歩2分。銀座ならではの横の繋がりで、名店から鮨やカツサンドの出前をとることも可能。クラブのお姉さま方も、仕事終わりに餃子を食べにくる。

とはいえべらぼうに高いわけでなく、大ぶりの餃子が5個で¥1,300。肉のメインディッシュと思えば安いくらいだ。

餃子が焼けるまでは、“男の年齢は◯◯に出るのよ~”といったママの爆笑トークもあったりして、待つ時間が楽しいのも『銀座ROOM』流。

隣のお客と餃子をシェアすることもあったりして、餃子から新たな縁が生まれることも。

最初は誰かに連れて来られないと迷う可能性大。紹介制にしているのは、「スタンプラリーのように雑誌に載っているところばかり試すようじゃダメよ!」というママの持論から。

もともとは和子ママの母、知恵子さんの病気のリハビリのために始めた餃子で、別名“親孝行餃子”。

いまは毎日みんなで餡を囲み、お喋りをしながら餃子を包んでいる。銀座のことを“世界一高級な下町”と呼ぶ和子ママだけれど、この餃子は、そんな言葉を体現する一品かもしれない。

和子ママの爆笑トークも名物! 独身女性が「そんな男やめなさい!」とママからアドバイスをもらったり、ちょっとエッチな話で盛り上がったり、大人の会話が尽きることのない店内。年に2回ゴルフコンペもあり。

和子ママこと村井和之さんは普段はトラベルアレンジャーとして活躍。テーラーメイドトラベル専門の旅行会社、コスモクラーツトラベル代表。

「餃子作りの秘訣は、肉をケチらないこと! あとは餡には愛を、よ!」

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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