2015.05.28
素敵なオトナになりたいなら、ワインと文房具を愛しなさい Vol.2GENTSたるもの、レストランでのサインのシーンにおいてすら、愛用のペンを使っていたいものだ。
たかがサイン。されどサイン。自分にフィットしたこだわりのペンには、何気ないワンシーンを、人を表す象徴的な一コマにさりげなく格上げするポテンシャルが秘められているのである。
今回はそんなペンにまつわる話。文房具カフェの代表でありソムリエでもある奥泉徹が、建築家 吉田裕一さんをゲストにお招きし、愛用のペンへの思いを伺った。
「師匠の乾さんの事務所でルイ・ヴィトンの店舗設計や集合住宅の設計になどに携わっていた頃、もっと良い文房具を使いなさい!って怒られたことがあるんですよ」と建築家の吉田裕一さんは人懐っこい笑顔で言った。
現在の吉田さんは独立し、自ら代表を務める設計事務所で、アトレなどの商業施設やカフェの店舗設計からマンションのリノベーションまで幅広く活躍。海外の建築雑誌にも度々取り上げられている売れっこ建築家だ。
実は、私が経営する表参道の「文房具カフェ」も、内装から家具に至るまで彼に設計をお願いしている。
吉田裕一建築設計事務所(公式HP)
http://4sdy1.com/
「図面のチェックをするとき、何本かの色ペンを並べて持ち替えながら使ってたんです。そうしたら、ペンの持ち替えが時間の無駄だ!段取りが悪い!って怒られました笑」
吉田さんの師匠である乾久美子氏は、女性建築家として世界的に知られる人物で、ルイ・ヴィトンやディオールなどのブティック設計を数多く手掛けている。その乾氏が当時使っていたのが、ドイツ LAMY社のペンだった。
「1万円以上するようなペンを持つなんて、自分には不釣合いなんじゃないかと当時は思ったんですけど、『もっと良い文房具を使いなさい!』って言葉がなんかやけに引っかかって、思い切って文房具専門店に買いに行きました。」
そのときに選んだのが『LAMY 2000』の4色ボールペンだった。
『LAMY2000』は、「形式は常に機能に従う(form ever follows function.)」という20世紀初頭に生まれれた新たな芸術的概念である「バウハウス」をコンセプトに、1966年に発表された。50年近く経った現在でも、当時とほぼ同じデザインのままつくられており、世界中のクリエイターやビジネスマンから支持されている。
「手に持ったときのしっくりくる重さと、軸のヘアライン加工が滑らかで指にフィットする感じが気に入っています。当時は出したい色を上に向けてノックする芯の変え方も衝撃的でした!」と興奮気味に話してくれた。
ヘアライン加工に着目するあたり、実に建築家らしいと思う。
聞けば、かれこれ10年以上使い続けているという。
眼前のこの一本のペンから、数多くのアイデアやデザインが生まれ、素晴らしい建築物がこの世界に存在するようになったのだ。そして、この先も多くの傑作がこのペンから生み出されていくのだと思うと、なんともわくわくしてくるではないか。
……そのヘアライン加工は、使い込むうちに少しずつ凹凸がすり減っていて、彼の手にとても自然に心地よく収まっている気がした。やはり、プロフッショナルこそ「いい仕事」のために一流の道具にこだわるものなのである。
吉田さんは、これからもこのペンを愛し続けるのだろう。
長い年月を共にしていける、信頼のおける愛するパートナーのようなペンを、あなたも見つけてみてはいかがだろうか?
奥泉徹氏が選んだ10年以上も付き合っていけるペンはこちらから
https://shopping.tokyo-calendar.com/item/1985
次回は吉田さんと、「ドイツワインと建築」について語ります。
■プロフィール
おくいずみ とおる
日本ソムリエ協会認定 ソムリエ / 表参道 文房具カフェ 代表
コンセプトカフェブームの火付け役であり、海外メディアからも注目を集めている、表参道 文房具カフェ代表。約100種類のボトルワインを取り揃え、世界初となる「ワインと文房具のマリアージュ」をコンセプトにディナータイムも人気を集めている。TV、新聞、雑誌など国内外のメディアに多数出演。コンセプトカフェ経営やワイン、文房具をテーマにしたセミナーなども多数開催している。
文房具カフェオフィシャルサイト
URL:http://www.bun-cafe.com/
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