編集者と“うどん”は、コシと粘りが大切です Vol.3

うどん偏愛ライターが唸った! 白金のムッシュって何だ?

※この店舗は現在、閉店しております。この記事は閉店前の情報です。

鳥天うどん¥900。大盛りは¥200。ほか、ランチメニューは、豆乳仕立てのカレーうどん¥900、香味野菜のきつねうどん¥900、揚げ竹輪とすだちのうどん¥900など。カレーうどん以外は、かけ(温)かぶっかけ(冷)を選べる。

なにしろうどん好きなもので、その昔『さぬきうどん偏愛』(小学館文庫)といううどん店ガイドブックを出したこともある不肖コイシハラ。

なので、時間があるときには未だにうどん店パトロールをしているのだが(いや、うどんだけじゃなくて肉もか……)、最近食べて「おっ、なかなか」と感心したのが、白金台『うどん屋ムッシュ』(ちなみに同じ麺ネタとしては、お店の左隣にある喫茶店『RORO』のナポリタンもイケる)。高級路線のドンキがオープン(5/29)することで話題の白金台のT字路からすぐ、です。

ランチタイムのうどんは5種類。メニューの一番上にあるのは「豆乳仕立てのカレーうどん」で、コレがイチオシであることがわかる。のだけれど、あいにく真夏さながらのギンギンの日差しの下を歩いてきたもので、ここでカレーうどんを食べた日にゃあ、たちまち汗だらっだらで“ひとりで豪雨に見舞われた人”的風情になる可能性大。

午後に撮影も控えていたため、カレーうどんは次の機会に見送ることに。でもって「秘伝のタレに漬けこみました」という説明文が付いている鳥天に心惹かれ「鳥天うどん(冷)」をオーダー(トッピングでわかめをプラス)。

さて、実食。うどんは「本場香川県の讃岐にある製麺所の熟練職人が作っています」とのことで、打ちたてというわけにはいかないが、それでもコシと食感のなめらかさは十分感じられる。伸びがもうちょいあったら尚良し、かな。

しかしいりこと鯖節、花かつおベースだという出汁もバランスの良い味だし、自慢の鳥天も、食欲を加速させる下味をつけたササミがパサつかずしっとりと揚がっていて素晴らしい。この界隈でこのレベルの讃岐うどんが食べられるのはかなり貴重! 道路を挟んで対面には、蕎麦の人気店『利庵』もあるけれど、こちらもぜひ末永く頑張ってもらいたい限り。

ちなみに、お会計の際にスタッフの女性に「ムッシュはいるんですか?」と尋ねたところ「夜はいます」とのこと。ディナータイムはおでんや日本酒もメニューにあるらしいし、ならば今度は夜に来たいな〜……と思いながら店を出て看板を見上げると、欧文表記が「MONSIEUR」ではなくて「MOUCHE」。

……えーと、「MOUCHE」って“ハエ”ですよね、確か。なんで「MONSIEUR(いわゆるムッシュかまやつの「ムッシュ」ですね)」じゃなくてハエなのwww  というわけで、早々に再訪して「MOUCHE」に込めた思いをぜひ店主であるところのムッシュに尋ねなくては!

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

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