2015.03.08
藤崎聡子の たまに飲むなら、こんな泡 Vol.1あなたはドゥラモットのロゼを
知っていますか?
白で有名なドゥラモットですが、秀逸なピノを持っていることはあまり知られていません。
しかも、あの垂涎の泡の「サロン」と深くて、濃い~~い繋がりがあるのです。
シャンパンラヴァーの垂涎泡のひとつに「サロン」があります。こちらはシャンパンの世界で初めて「単一品種」=ル・メニル・シュール・オジェ村のシャルドネのみ、「単一年度」=ヴィンテージ・シャンパンしか造らないという唯一無二のメゾンです。
ブドウの出来がよい年にのみにしか醸造されないので、100年の間に造ったヴィンテージは38ほど……。では造らなかったヴィンテージのブドウはどうしているのか。
答えはこちらの「ドゥラモット」。ブラン・ド・ブランの秀逸さでその名を轟かせていますが、こちらの神髄はロゼにも見ることができます。
あえてピノ・ノワールを使用するという「セニエ方式」でロゼを造る、その伝統に裏打ちされた矜持を是非感じてほしいと思います。ピノ・ノワールのタンニンと果実のバランスを考えたギリギリの搾り方、そしてそれがアッサンブラージュされた時に表現される色合い。一方グラン・クリュのシャルドネが生み出すエレガントでシルクの糸を束ねたような柔らかく芯のある酸味にも存在感が重厚に現れます。
このロゼの華やかな色みと馥郁たる味は、そんな手間暇かけたこちらのメゾンならでは。目にも喉にも美味しい桜色のロゼ、お花見で楽しんでみるのもいいかもしれません。
■プロフィール
藤崎聡子 ふじさきさとこ ワイン スタイリスト。1997年、ワイン専門誌『ワイン王国』を立ち上げ、企画、広告、編集を兼任。2003年独立。以来男性ファッション誌やライフスタイル誌などを中心に、料理製作、料理に合うワインやシャンパン、またレストラン紹介などの連載を担当。ワインセミナー、レストランコーディネートも手掛けている。2007年度シュヴァリエ・ド・シャンパーニュ、2009年度日本では最年少でオフィシエ・ド・シャンパーニュ叙任。
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