男と女の答えあわせ【Q】 Vol.325

「まだ22時半なのに…」盛り上がっていたデートでも、女性が1軒目で帰る心理とは?

三浦マキ

Q2:女が急に冷めた、決定的な瞬間とは?


二度目のデートも、同じく恵比寿にした。行きつけの鮨屋を予約したのだが、美味しいしお気に入りだし、麻里子も喜んでくれるだろうなと思ったからだ。

「ここ、雰囲気いいですね」
「でしょ?大将とも長い付き合いだからさ」

席に着くと、僕は大将に軽く声をかけた。

「今日は大事な人だから、いいネタ頼みますよ」

大将は笑いながらも頷いてくれたし、ここは絶対に“安心”できる店だ。僕のテリトリーでもあるし、自信を持ってお勧めできる。


「大将、二名分おまかせで。あと追加分も、いつものでお願いします。麻里子ちゃんの分も、僕と一緒の物で」

そう大将と話していると、麻里子が横から僕の顔を覗き込む。

「あ、そういう感じなんだ」
「うん。ここは、美味しいものしか出さないから安心して」

そしてやっぱり、ここは僕のチョイスが大正解だったようだ。何を食べても、麻里子は「美味しい♡」と感動してくれている。

「大将、美味しいです!」

しかも性格の良い麻里子は、目を輝かせながらそう言うので、大将も嬉しそうだ。

「麻里子ちゃん、喜んでもらえた?」
「うん。雄大さん、ありがとう」

こうして、二度目のデートも大成功だったと思う。

そして会計のタイミングで、僕はふと思いついたことを口にした。

「そうだ、今日は割り勘にする?この前女の子の友人に、『男が全部払うのは失礼だ』って」
「そうなんですか?もちろん私は割り勘でも大丈夫ですけど」

麻里子は一瞬驚いた顔をしたけれど、すぐに財布を取り出した。

僕としては、彼女の経済力を尊重したつもりだ。対等な関係を築きたいという気持ちの表れだったし、むしろ現代的な配慮だと思う。

― やっぱり、自立している女性は素敵だな。

そう思った。


店を出ると、僕は自然な流れで尋ねてみる。

「次は、もう少し遠出とかもいいかもね。箱根とか?泊まりじゃなくてもいいから、美味しいご飯だけ食べに行く旅とか最高じゃない?」
「贅沢な大人のプチ遠足って感じですね」
「そうそう!じゃあ、日程見て連絡するね。僕の方で店探しとくよ」
「あ…はい、ありがとうございます」
「この後、どうする?」

僕の中では、当然2軒目があると思っていた。

しかし麻里子はいつの間にかアプリでタクシーを呼んでいたようで、気がついた時には、もうタクシーが目の前に到着していた。

「じゃあ雄大さん、また」

麻里子はそう言って、颯爽とタクシーに乗り込んで去って行ってしまった。

時刻は、まだ22時半だ。残念ながら2軒目はなかったけれど、二回ともデートは順調だった。

それなのに、あれから麻里子の返信は、ぱたりと止まってしまった。

割り勘にしたことが、まずかったのだろうか。それとも、箱根の話を出したのは早すぎたのだろうか。

一体、麻里子は何を思って、僕から離れていったのだろうか…。


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▶1話目はこちら:「あなたとだったらいいよ♡」と言っていたのに。彼女が男を拒んだ理由

▶NEXT:9月6日 日曜更新予定
女が自ら配車アプリでタクシーを手配した理由は?

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No Name
店員に横柄な態度、鮨屋で割り勘、
僕をフッてくださいって言ってるのと同じ。
2026/09/05 06:395

男と女の答えあわせ【Q】

三浦マキ

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

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