Q2:女が急に冷めた、決定的な瞬間とは?
二度目のデートも、同じく恵比寿にした。行きつけの鮨屋を予約したのだが、美味しいしお気に入りだし、麻里子も喜んでくれるだろうなと思ったからだ。
「ここ、雰囲気いいですね」
「でしょ?大将とも長い付き合いだからさ」
席に着くと、僕は大将に軽く声をかけた。
「今日は大事な人だから、いいネタ頼みますよ」
大将は笑いながらも頷いてくれたし、ここは絶対に“安心”できる店だ。僕のテリトリーでもあるし、自信を持ってお勧めできる。
「大将、二名分おまかせで。あと追加分も、いつものでお願いします。麻里子ちゃんの分も、僕と一緒の物で」
そう大将と話していると、麻里子が横から僕の顔を覗き込む。
「あ、そういう感じなんだ」
「うん。ここは、美味しいものしか出さないから安心して」
そしてやっぱり、ここは僕のチョイスが大正解だったようだ。何を食べても、麻里子は「美味しい♡」と感動してくれている。
「大将、美味しいです!」
しかも性格の良い麻里子は、目を輝かせながらそう言うので、大将も嬉しそうだ。
「麻里子ちゃん、喜んでもらえた?」
「うん。雄大さん、ありがとう」
こうして、二度目のデートも大成功だったと思う。
そして会計のタイミングで、僕はふと思いついたことを口にした。
「そうだ、今日は割り勘にする?この前女の子の友人に、『男が全部払うのは失礼だ』って」
「そうなんですか?もちろん私は割り勘でも大丈夫ですけど」
麻里子は一瞬驚いた顔をしたけれど、すぐに財布を取り出した。
僕としては、彼女の経済力を尊重したつもりだ。対等な関係を築きたいという気持ちの表れだったし、むしろ現代的な配慮だと思う。
― やっぱり、自立している女性は素敵だな。
そう思った。
店を出ると、僕は自然な流れで尋ねてみる。
「次は、もう少し遠出とかもいいかもね。箱根とか?泊まりじゃなくてもいいから、美味しいご飯だけ食べに行く旅とか最高じゃない?」
「贅沢な大人のプチ遠足って感じですね」
「そうそう!じゃあ、日程見て連絡するね。僕の方で店探しとくよ」
「あ…はい、ありがとうございます」
「この後、どうする?」
僕の中では、当然2軒目があると思っていた。
しかし麻里子はいつの間にかアプリでタクシーを呼んでいたようで、気がついた時には、もうタクシーが目の前に到着していた。
「じゃあ雄大さん、また」
麻里子はそう言って、颯爽とタクシーに乗り込んで去って行ってしまった。
時刻は、まだ22時半だ。残念ながら2軒目はなかったけれど、二回ともデートは順調だった。
それなのに、あれから麻里子の返信は、ぱたりと止まってしまった。
割り勘にしたことが、まずかったのだろうか。それとも、箱根の話を出したのは早すぎたのだろうか。
一体、麻里子は何を思って、僕から離れていったのだろうか…。
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女が自ら配車アプリでタクシーを手配した理由は?








この記事へのコメント
僕をフッてくださいって言ってるのと同じ。