いよいよゴールデンウィークに突入。街が高揚感に包まれる今こそ、新たな食の計画を立てたいところ。
噂の話題の新店から、5軒を厳選し、ご紹介。2026年、新たな挑戦に燃えるシェフたちの息吹を感じたい。
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臨場感あるカウンターで楽しむ、ベテランシェフの新たな挑戦
1998年に自身がシェフを務めるリストランテを開いて以降、約30年にわたり東京のイタリア料理シーンを牽引し続けている原田慎次さん。
2010年のオープン以来、高い人気を博していた『アロマフレスカ銀座』を昨年『Shin Harada』に一新し、さらに今年1月、本店とはひと味違うカウンタースタイルの新店『AMANTE GINZA by Shin Harada』を、同じ銀座に構えた。
黒を基調にコーディネートされた空間は落ち着いた大人のゲストによく似合う雰囲気。
シャンデリアが煌めき華やかな印象の本店とは、がらっと趣を変えて。
コースの冒頭を飾る、進化を続けるスペシャリテの力強さ
素材の魅力を真っすぐに引き出し、香りを大切にする料理のスタイルは揺るぎないが「これまでとは視点を少し変えた、新たな表現も徐々にお見せできたら」と語る原田さん。
タラバガニのソースに鮎の魚醤を忍ばせる、イタリア・アブルッツオ州の漁師料理「ブロデット」をソースに仕立てた伊勢エビのグリルにパクチーを合わせるなど、伝統にとらわれない品々に心躍る。
気のおけない相手と、肩を並べて舌鼓を打ちたい夜に、実に相応しい場所だ。
道玄坂上という意外な立地と個性あるスタイリッシュな店構え
名店がひしめく麻布十番でひときわ個性を発揮している鮨店『秦野よしき』と、その“弟分”ともいうべき『立喰 鮨となり』。両店を手掛ける主人・秦野芳樹さんによる新店が、道玄坂上に立つオフィスビル「渋谷ソラスタ」に出現した。
店名の『すしなす』は、秦野さんの代名詞的タネである「なすの揚げ浸し」から。初心忘るべからず、という思いが込められている。
「『秦野よしき』と『立喰 鮨となり』のいいとこ取りをしたイメージです」というだけあり、昼のコースは¥6,600〜。
そして夜は、¥8,800のハーフコースから¥22,000のプレミアムコースまで3段階の設定が。
ハーフコースに好きな握りを追加、という使い方もOKで、自由度の高さとこなれたプライスで、使い勝手は上々だ。
本店譲りの“酸と脂”にフォーカスした握りや季節感のあるつまみと美酒を、心の赴くままに楽しみたい。
発酵の技術や確かな下処理。食べれば分かる丁寧な仕事ぶり
谷中・根津・千駄木エリア、いわゆる“谷根千”は下町情緒が漂う町並みが人気だが、小体でもキラリと光る個性を放つ店が多く点在している。
ここ、『Mill Ceppi』はそんな界隈に昨年仲間入りした期待のニューフェース。本郷三丁目のイタリアン『Clima di Toscana』の姉妹店として、カウンター主体のカジュアルな雰囲気でゲストを迎える。
オープンキッチンで腕を振るう高佐侑矢さんは、本店の料理長を経て新店のシェフに。
イタリア料理の調理法に、季節のジビエや日本の生産者が育んだ旬の食材と、研究を重ねている発酵の技法を組み合わせた料理は、食べ手の好奇心を刺激する。
「イタリアンの枠にとらわれず“美味しい+楽しい”メニューでわくわくしていただけたら」と高佐さん。
「本日のジビエのメンチカツ」(¥880)は、店で扱うジビエの端材を活用した一品。この日は日本シカとイノシシの挽き肉で。
「本日の鮮魚のペッシェクルード」¥1,870~(仕入れにより変動)。
この日は、石川で揚がったメジマグロに自家製のエビの魚醤ソースを添えて。さまざまな魚介類を発酵させて魚醤を造っている。
「鹿児島 猪しんたま 炭焼き」¥5,500。野禽肉ならではの力強い味わいを堪能できるメインディッシュ。
確かな下処理を施し旨みを引き出した骨太なジビエ料理から、ひねりを利かせた小皿料理まで取りそろえる、懐深きオステリアの誕生だ。
料理の美味しさはさることながら、隅々にわたる演出に思わず笑みが溢れる
美味しいものを少しずついろいろ食べたい、そんな欲望に応えてくれるのが少量多皿のコース。だが、その半面、何を食べたか印象が薄くなるのも事実だろう。
でもここ『Amber Trip』なら大丈夫。四川料理をベースにオリジナルのテイストを交えつつ綴られる全20品のコースは、ひと皿ずつのサイズは小さくともおのおのに存在感があり、味覚的にも視覚的にも最後まで飽きることなく楽しませてくれる。
素材が際立つ料理の数々は、値段以上の満足感を存分に保証する
イカ墨和えの冷製ビーフン“漆黒”や氷中から取り出す酢豚のように見た目のサプライズ感もあれば、程良く薫るスパイシーなタレが決め手のよだれ鶏や麻辣味のバランスも見事な麻婆豆腐といった正統派の味ありと緩急に富んだ料理構成が平野智也シェフの力量を物語る。
それも『スーツァンレストラン陳』等で十数年、四川料理の基礎をきっちり学んだベテランと聞けば納得。
「ハニーポーク 氷に埋もれた酢豚」。
「地養鶏」。
あえて身の柔らかな地養鶏を用い、カリッとクリスピーに揚げた辣子鶏。唐辛子は鷹の爪を使用。
「フォアグラ 甘海老」。
紹興酒やブランデーなどで風味づけし、飴色に炒めた玉ねぎとクリームチーズを加えたフォアグラペーストの最中と紹興酒に1日漬けた甘エビ。
「大和肉鶏」。
こちらは歯応えのある地鶏の腿と胸肉を使ったよだれ鶏。食べ終えると残ったタレに水餃子を入れてくれる。
シックな趣の中、2万円でお釣りがくる費用対効果の良さも見逃せない。
朝昼はさわやかに、夜は穏やかに、1日で変わる雰囲気が魅力に映る
恵比寿駅西口で人気を博すベーカリーカフェ&ビストロ『繁邦』。その2号店となる『akao』が、今度は東口に誕生。賑わう通りの中でも、一際目立つレモンイエローの外観が印象的。
カフェタイムは9時から15時まで。夜は18時から24時まで営業し、昼は行列ができることも。
オーナーの青木虎太郎さんをはじめ、スタッフは20代でその若きパワーもまた魅力のひとつだ。ディナータイムはイタリアンベースの創作料理。
店の名前を冠した「akaoトースト」はオーナーの父が営むベーカリーから仕入れたパンに発酵バターや富山「はちみつや」の蜂蜜、小豆島の生ハムをオン。得意の“甘じょっぱ”な味が旨い。
前菜、メイン、パスタ、それぞれ素材を活かす調理を心がけ、¥9,000の「おまかせコース」も人気。
「柔らかできめ細かな肉質」と語る「山形産 山形牛 ランプ」¥7,400。
炭火でムチっとジューシーに仕上げる。黒ニンニクのペーストと粉がらしを鶏だしでのばしたペーストを添えて。
22時以降は驚きのスナックタイムに。ポテサラやカレーなど酒場メニューに替わる。全時間帯、異なる魅力を伝える意欲はだてじゃない。
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