東京からの移住者が増え、食やアート、酒といった山梨の文化に注目が集まるなか、一般社団法人 八ヶ岳ツーリズムマネジメントは八ヶ岳の酒を軸にした「ペアリングツーリズム」を台湾インバウンド向けに企画。
発表に先駆け、東京のアッパーな暮らしをする人のなかでも、食と旅に一家言ある大人たちにその可能性を聞いた。
和食の名店『可不可』にグルメ&旅好きな感度高き大人たちが集結
近年、ローカルラグジュアリーという価値観が世界中で広がりを見せている。
価格や格式といったステレオタイプの“高級”とは異なり、その土地にしか存在しない文化や風土、人との距離感までを含めた体験そのものに価値を見出す旅のあり方だ。
「何があるか」ではなく「どう過ごせるか」に重きを置く世界中の食通や旅慣れたトラベラーたちにとって、日本を訪れる際の目的地はもはや東京一極ではない。むしろ、都市から離れた地方へと視線が向けられている。
ワインと郷土料理、作家のアトリエやギャラリー、山々に囲まれた風景。山梨県は、日本におけるローカルラグジュアリーを体現する土地として象徴的な存在であり、海外の旅行者からも注目を集め始めている。
八ヶ岳エリアでは、台湾インバウンドを見据えたローカルラグジュアリーを体験する旅、いわゆるガストロノミーツーリズムの構想が進められている。
今回のイベントは、その内容について、食や旅に一家言をもつ台湾や日本の方々の視点を取り入れるために設けられたものだ。
会場として選ばれたのは、山梨県出身のオーナーシェフが腕を振るう麻布十番の名店、『可不可』。お酒を軸にしたペアリングツーリズムというテーマを共有したうえで一堂に会した彼ら彼女らは、それぞれの経験と感覚をもとに、この構想と真摯に向き合った。
「乾杯(かんぺい)!」
台湾式の掛け声とともに、会がスタート。ウェルカムドリンクを手に、参加者同士が言葉を交わし、フィンガーフードをつまみながら会話が広がっていく。
場が温まり、参加者同士の距離が縮まるにつれて、会話の焦点は自然と定まっていった。
八ヶ岳という土地を、いまどのような体験として提示できるのか。その構想が、ここから共有されていく。






