ツアー内容のプレゼンテーションでは、「何を食べるか」の先にある、土地との関係性までを射程に入れた構想が語られた。
ウイスキー、日本酒、ビール、ワインが揃う八ヶ岳のペアリングツーリズムが描くのは、お酒を入口に、食や、その背景へと分け入っていく旅だ。
提示されたのは、八ヶ岳の豊かな酒文化を訴求する4コンテンツと、風土に根ざした食を立体的に体験する4コンテンツ。
酒コンテンツでは、甲斐駒ヶ岳の水源を歩き、森と水が育むウイスキーの背景に触れる体験や、旧甲州街道の宿場町で日本酒と発酵文化の歴史を辿るプログラム、高原の開拓精神とビアカルチャーの思想を知るクラフトビール体験、さらには北杜市の風土を映し出すワインづくりの現場訪問まで、酒を入口に、八ヶ岳の自然環境と人の営みを読み解いていく構成だ。
同様に食コンテンツも、水源が育む米や野菜、魚といった素材の生産現場から始まり、収穫や学びを経て、料理として味わうところまでを一気通貫で構成。水、土、農、料理人という複数の担い手を横断しながら、食が土地文化として立ち上がっていくプロセスを五感で体感させる内容となっている。
一見すると完成度の高いプログラム。しかし、食と旅を知り尽くした参加者たちは、その先にある可能性を探るように意見を交わしていく。
自身の経験に照らし合わせながら、議論は次第に熱を帯びていった。
議論の合間には、参加者それぞれが感じたことや提案をアンケートに書き留めていく。
八ヶ岳の食の担い手たちが提示する構想をベースに、体験の磨きどころや、より深められる余地について、具体的な視点が集められた。






