A2:下心が見えず、焦りが見えないのが良かった。
しかも二度目のデートを実行する前から、「この人、いい人だな」と思うことがあった。
実は優太から誘われた日。私は19時から別件が入っており、事前に「19時から22時過ぎくらいまで予定がある」と伝えていた。
すると優太は、早めの時間を指定してきたのだ。
下心がある男性だったら、遅い時間…22時以降を指定してくるはず。それなのに、早めに解散になってしまう17時を提案してきた優太。しかも2軒目の場所が恵比寿だと伝えると、場所を代官山にしてくれた。
「お久しぶりです」
「綾乃さん、お腹は空いていますか?軽く食べてもいいですし、飲んでもいいですし…もちろん、お茶だけでも!」
そして実際に会っても、やっぱり爽やかな優太。
「お茶じゃなくて、飲みたい気分なので一杯飲んでもいいですか?」
「もちろんです。じゃあ僕はビールにしようかな」
二人で乾杯をし、今日も穏やかな空気が流れていく。
「綾乃さんって、意外に強いんですね」
「ふふ。そうなんです。でも週末の、こういう少し早めの時間から飲むのって最高ですよね」
「わかります!背徳感があるというか、何というか…幸せな時間ですよね」
楽しい時間はあっという間で、お互いにもう一杯ずつ頼み、話しているうちに、気がつけば次の約束の時間が迫ってきてしまった。
「綾乃さん、お時間大丈夫ですか?」
「あ、本当だ…そろそろ行かないと」
実は、この後別で食事会に誘われていた。
でも今は優太がいるので、行く気のモチベーションはかなり低い。なので、思わず本音が漏れてしまう。
「はぁ…。もう少し、こっちにいたいな」
「聞いても良いなら、この後は何の用事なんですか?」
「実は、行きたくない会食が入っていて」
「そうなんですね。会食って、楽しい時は良いですけど、気が乗らないものもありますよね」
「なんで『行けます』って言っちゃたんだろう」
自分が蒔いた種のはずなのに、気が重い。優太は、そんな私のワガママに対してでさえ、寛容で優しかった。
「会食の場所って、この辺りでしたよね?」
「はい、恵比寿です」
彼が次の私の予定を考慮して、この場所を選んでくれたことは気がついている。なんて優しくて、気が利くのだろうか。
そう思っていると、優太はふっと微笑んだ。
「じゃあ、会食が終わってまだ飲み足りなかったら連絡ください。僕もこの後友人と合流しようかなと思っているので、もし良ければそっちに来てもらって、また飲みましょう」
「え、いいんですか?」
「もちろんです。同期の男三人で飲んでいると思うので」
「ありがとうございます」
とりあえず一旦解散し、食事会へと向かった私。でも先ほどの優太とのデートが楽しかったので、気持ちは完全にそっちに持って行かれている。
そして終わってすぐに、私は優太に連絡をしてみた。
― 綾乃:今終わりました!もしまだ飲んでいらっしゃるなら、合流してもいいですか?
結局その後優太と、彼の同僚の所へ合流し、とても楽しい夜となった。しかもその帰り道も、私を送り届けて帰ろうとしている。
― この人、本当に下心がないんだな。
そう悟った。
下心しかない男性は、すぐにわかる。でも優太の場合、逆に慎重すぎるくらいに下心をすぐに見せてこない。それは大切に思ってもらえている証だと思う。
何より、相手が私のことを遊びではなく、ちゃんとこの先のことも真剣に考えてくれていることが行動で伝わってくる。
「優太くん、今日は帰りますよね?またすぐに…会いたいな」
だから、私の方から次は行くことにした。
マッチングアプリのデートの成功の秘訣は、絶対にガツガツしないことだと思う。ゆとりを持って、お互いを尊重していれば、進む関係はちゃんと進むから。
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バレンタインデーの正解とは?







この記事へのコメント
何だろう、
無理に誠実さを出す為?!ヘタクソな設定にしちゃったね。
結婚願望の有無さえ聞いてないけど・・