ここ数年ラフに集える立ち飲み文化が隆盛だが、2025年に入り、独自のスタイルを追求する大人たちは、自分が好むカルチャーを酒場にも求めるように。
東京のあちこちで誕生するストリート酒場に迫る。
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いまセンスのいい大人が集うストリート酒場の勢いが凄まじい。例えば、飲食激戦区・三軒茶屋にオープンした『韻STUDIO』は、もはやコンセプトから飲み屋ではなく社交場だ。
「料理はありません。会話のきっかけになればと、酒は個性のあるラインナップに」と店主の清水剛史さん。
BEAMS出身ということもあり、集うのは20代前半のアパレル関係者やクリエイターの卵たち。夜が更けるほどに盛り上がる。
店のベーススピリッツは、2種の焼酎をブレンドした自社栽培のドライハーブが香るジン「YAMATOUMI」。ジンソーダ¥1,000~。
野良猫のイラストが個性的な「ガットリベロ」を用いたドリンクも豊富。¥800~。
渋谷に現れたのは、自由が丘の人気店『立呑み中華 起率礼』の姉妹店『立食 型破離』。
本格中国料理をベースに、クリエイティブな発想を掛け合わせている。
「立ち飲みはお酒を楽しむ店ですが、うちはお酒を飲まない人にも料理を楽しんでほしい」と店主の正木勇貴さん。
鶏やモミジ、豚でとった濃厚な白湯スープを香ばしいおこげにかけた「フカヒレと鍋巴(おこげ)の白湯仕立て」¥2,900。
立ち飲みの概念を軽やかに超え、トレンドに敏感な人種を惹きつけている。
個人店がひしめく学芸大学で満席必至の居酒屋『目黒 三谷』の2号店として誕生したのは立ち飲み『サンヤ』。
本店のハナレ的なポジションで、仕事帰りにふらりと寄れる地元密着型だ。隣の客と自然に会話が生まれるムードがいい。
店主の曽我翔太郎さんは「街の空気感と僕らの感性をミックスして、新旧の住民に親しまれる店を作りたい」と話す。
「芝浦ホルモン3種煮込み~塩~」¥960。
芝浦でその日の朝に締めた鮮度抜群のホルモンを使用。山椒の爽やかさがアクセント。
「三谷ればぁにら」¥960。
ニラソースの上にレバーを乗せ、にんにくチップを散らしたモダンな一品。
また、東京の東側でも同様の波が広がっている。日暮里で地元コミュニティを盛り上げた『立ち飲みワイン 荒川STAND』が、浅草橋に『たちのみ 台東STAND』として進出。
気軽なコップワインをメニューに加え、「カウンターは目線が合う高さ、声が届く幅にこだわりました」と店長の恩田智美さん。
「なみなみワイン」¥580。たっぷり220mlでこの価格!
軽い塩気ともちもちの食感がクセになる「ゼッポリーニ 生ハム乗せ」¥680。
「スペイン風ミートボール アーモンドトマトソース」¥680。
コクのあるトマトソースに赤ワインが進む。
さらに神楽坂では『ベトナム屋台スタンド めくる莊』が話題に。
海外経験もある店主の秋山友樹さんは、「海外のようにラフに会話ができる場にしたくて、立ち飲み席はマストでしたね」と笑う。
シナモンや八角のスパイスが香る「フォーガー」¥900。
ベトナム焼き鳥の「もも」「アスパラ巻き」各¥300。レモングラス入りの辛いタレがクセになる。
古民家を改装した秘密めいた空間と自然派ワインの組み合わせが、感度の高い大人たちを呼んでいる。
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店の個性に客が愛着を持ち通う。
東京ではいま、そんな大人の新しい遊び場があちこちで芽吹いている。
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