アンバサダーが語る、イベリコハムの魅力
『BALCON TOKYO』の料理を味わえるのも、このイベントの大きな魅力だ。
テーブルに、温州みかんや蕪など、季節の味わいを生かした前菜が運ばれてくる。来場者はその滋味深い味わいに舌鼓を打った。
しばらく歓談が続いたあとは、日本市場向けに制作されたプロモーション動画が上映された。
映像内には、実際にスペインの現地を訪れた3人のアンバサダーが登場。この3名はイベントにも参加しており、動画上映後にはトークセッションが行われた。
アーティストの野原邦彦さんは、現地で受けた驚きをこう語る。
野原さん「イベリコ豚が育つ環境の豊かさに、まず圧倒されました。工業的な要素がなく、自然の中で本当に丁寧に育てられていることが伝わってきたんです。熟成の現場では時間がゆっくり流れていて、人の手で一つひとつ見守られている。その丁寧さにも心を打たれました」
フードアーティストの諏訪綾子さんは、森での体験を思い返しながら語る。
諏訪さん「樹齢100年以上の樫の森で、イベリコ豚がおいしい木を自分で選んでどんぐりを食べていたのに驚きました。そして牛や羊、虫たちなど、森のすべてと共生して育つ環境の豊かさに息をのみました。同様に日本も、深く豊かな食文化を持つ国です。イベリコセンスは、日本の皆さんの中にも根付くのではないかと思います」
白金台にあるフレンチ『CIRPAS』のシェフで、YouTuber「George ジョージ」としても活躍する吉田 能さんは、料理人ならではの視点で語る。
吉田さん「イベリコハムは、ただの食材ではなく、作り手の時間や積み重ねた手間、さらにその土地の環境まで味わえるものだと思います。現地では、イベリコハムはとても自由な発想で料理に使われていて、その大胆さやクリエイティビティに触れるたび、胸が高鳴ります」
三者三様の視点と熱量が重なり、来場者の理解と興味をさらに深めるひとときとなった。
終盤にはライブクッキングショーも。盛り上がりは最高潮に
メインの一皿は、真鱈のフリットのフィッシュバーガー、ポルチーニのリガトーニ、黒トリュフのフレンチフライ。豊かな香りがテーブルを彩り、華やぎを添えた。
しばらくして、来場者は特設キッチン近くへ移動。アンバサダーの一人である吉田さんのライブクッキングショーが開幕した。
吉田さんが披露したのは、イベリコハムの味わいを引き立てる、オリジナルのガレット。
フライパンに千切りのじゃがいもを広げ、その間にイベリコハムをふわりと挟み、再びじゃがいもを重ねてじっくり焼き上げる。
焼き上がったガレットには、豆腐と調味料を合わせたソースをとろりとかけ、仕上げに生ハムを乗せる。ふわりと広がる香りに、歓声が漏れる一幕も。
スマートフォンでメモを取る来場者も多くいて、皆さんは笑顔で、特別な瞬間を共有していた。
完成したスペシャルメニューは、その後各テーブルにも提供された。
ひと口頬張ると、サクッと軽やかな音が響く。じゃがいもの甘みとイベリコハムの旨味、ごま油が香る濃厚なソースに、思わず頷く人も。
そして、この日を締めくくったデザートは、シャインマスカットタルトと和栗モンブランタルト。
余韻に包まれながら、最後まで生ハムとお酒のペアリングを楽しむ来場者の姿が印象的だった。
ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
特別な一夜を皆さまとご一緒できましたこと、心より感謝申し上げます。
スタッフ一同、またお会いできる日を楽しみにしています。
◆会場提供:『BALCON TOKYO(バルコン・トーキョー)』
住所:港区六本木3丁目15-17 三井ガーデンホテル六本木プレミア 14F
TEL:050-3159-8885
HP:https://balcon-tokyo.zetton.co.jp/
◆協力:イベリコ豚インタープロフェッショナル協会
■公式サイト(日本):https://ibericosense.jp/
■イベリコ豚インタープロフェッショナル協会について
Asociación Interprofesional del Cerdo Ibérico(ASICI, スペイン語名, 本部:ヨーロッパ・スペイン・サフラ)は、イベリコハム業界のさまざまな事業者(農家および生産者)を代表する組織で構成される非営利団体であり、ヨーロッパ産イベリコハムの認知度を高め、その生産と販売を支援することを目的としている。
このイベントは、欧州連合(EU)の資金援助を受けています。ただし、記載された見解および意見は著者のものであり、必ずしも欧州連合(EU)または農業漁業食科省(MAPA)の意見を指すものではありません。欧州連合(EU)および資金提供期間は、それらに責任を負うことは出来ません。













