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  • 五感で味わうイベリコハム。実演カットやクッキングショーで盛り上がった六本木の特別イベントをレポート

    「日本の皆さんは、私たちにとって非常に大切なファン」


    来場者は指定されたテーブルに着席し、まずはウェルカムドリンクで乾杯をはじめる。

    そして19時30分。

    ASICI コミュニケーションディレクターのマルタ・パラルさんが登壇した。

    パラルさん「私たちは1992年の設立以来ずっと、イベリコハムの品質を高め、世界中にその魅力を伝えることに力を注いできました。そんな中でも、日本の皆さんは本当に大切な存在です。実は、日本への輸出量はここ5年で倍になっています。皆さんがイベリコハムのことを深く理解し、愛してくださっているおかげです」


    パラルさん「日本の皆さんは、産地へのこだわりや、時間と手間をかけて作られるものへの敬意がとても強いですよね。だからこそ、私たちと通じ合うのだと思います」

    パラルさんは会場をゆっくりと見渡しながら、やわらかく続けた。

    パラルさん「イベリコハムは、時間や文化を超えて人をつなぐ存在です。今夜はぜひ、イベリコハムの体験を通して、五感、その先にある“第六感=イベリコセンス”を呼び覚ましてください。私たちの誇りであるイベリコハムを、心ゆくまで味わっていただければうれしいです」

    スペイン語で乾杯を意味する「Salud!」の掛け声とともにグラスが上がり、六本木の夜が一段と華やかに色づく。

    テーブルには生ハムのスライスが並び、イベリコハムの豊かな香りと味わいに、来場者は目を細めた。

    「プロカッター」による官能テイスティングで、五感を解放


    続いて登場したのは、生ハムカットの名手「ハム・コルタドーラ・マエストラ」のスリマ・エステバンさんだ。


    エステバンさん「今日は、皆さんが想像していたのとはまったく違う形でハムにアプローチしてみたいと思います。見た目、匂い、音、触感、そして口の奥で感じる味……さまざまな感覚でハモンイベリコを味わってください」

    このタイミングで配られたのは、どんぐりのみを主食として育つイベリコ豚の最高ランク「純血100%イベリコ豚ベジョータ生ハム」。5年熟成させた、極上の逸品だ。

    透明ケースの中で輝いていたのは、最もジューシーな部位とされる「マサ」。


    エステバンさん「では、まずは軽く揺らして、光沢や質感を確かめてください。次に、手の甲にのせてみましょう。体温で香りが立ち上がってくると思います」

    脂の良いイベリコハムほど融点が低く、良質な脂が手の温度でじわりと溶けていく。

    エステバンさん「手がベトベトになるかもしれませんが、それこそが本物の証。私はこのイベリコ豚の脂が大好きなんです」

    その後は、赤身と脂を別々に味わったり、目を閉じて香りを感じたり――。エステバンさんのガイドのもと、来場者は、いつもの生ハムとは全く違う新たな魅力に出会っていった。

    共に提供されたカヴァや日本産白ワインとのペアリングも見事で、泡や酸味が生ハムの旨味をより鮮明に引き立てる。

    最後に、エステバンさんは静かに語りかける。

    「では皆さん、もう一度目を閉じて、体のどこで香りや味を感じているのか意識してみてください。それがイベリコセンス。もう皆さんの中に、しっかり芽生えていますよ」