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男と女の答えあわせ【A】 Vol.290

2回目のデートは、高級車で軽井沢日帰りドライブ。完璧なプランだったのに、女がどっと疲れたワケ

三浦マキ

A1:行ってみたいお店だったし、気が合いそうだと思ったから。


義樹と出会ったのは、タワマンのパーティールームで開催されたワイン会だった。

ワイン好きな人たちが各々お気に入りのワインを持ち寄って飲む…という会だけれど、もちろん目的は別にある。

私はもちろん、出会いを求めて参加した。

最初はまんべんなくみんなと談笑していると、少し遅れて一人の男性がやってきた。

「皆さん、僕の友人で、弁護士の義樹です」

そう幹事の慶太さんに紹介された人が、義樹だった。

― 弁護士さんなんだ…。

頭の中で、何かが弾ける。30代前半くらいだろうか。しかもたまたま私の隣に座ってくれたので、二人で色々と話し込んでいた。


結局この日は何もなかったけれど、翌日。義樹の方から個別で連絡が来た。

― Yoshiki:昨日はありがとございました。よければ、次は二人で美味しいワインが飲める店へ行きませんか?

なんとなく、こういう流れになることは予測していたが、彼から連絡が来たことは嬉しかったし、ちょっと安堵した。

― sana:いいですね!ぜひ。

初デートは、義樹がワインが好きな私のために、『élevé』を予約してくれていた。


「う〜〜〜ん、美味しい♡」
「ですよね。ここ、グラスワインが豊富で。二人で一本開けても良いのですが、いろんな種類を飲めた方がいいかなと思って」

好きなテイストのワインを、グラスでたくさんの種類の中から選べるのは、ワイン好きからするとたまらなく贅沢な環境だ。

「義樹さんは、普段はどの辺りで飲まれているんですか?」
「僕は家が白金なので、あの辺りも多いですし。でも西麻布とか六本木とか…。たまに銀座もあります。紗奈さんは?」
「私もその辺りですかね。あとは恵比寿とか。美味しいお酒とご飯に目がなくて、素敵なレストランがある場所へ行く感じです」
「それ、わかります!いいですよね」

ここまで話していると、なんとなく義樹の人となりや経済レベルがわかってきた。美味しいものが好きで、いいお店もたくさん知っている。

しかも、これは本当にただの偶然なのだけれど、気になっているお店を言い合っていた時のこと。

「実は今、軽井沢で一軒行ってみたいお店があって…」
「え、どこですか!実は僕もあるんです」

まさかの、同じお店をブックマークしており、お互い思わずテンションが上がる。

「これはもう…行くしかないですね」
「ですね!嬉しい」
「紗奈さん、いつ空いていますか?僕、車出しますよ」
「いいんですか!?ありがとうございます♡」

こうしてトントン拍子に二度目のデートが決まった私たち。しかも軽井沢なので少し遠出のデートになる。

― でも別に泊まるわけじゃないし、いいよね。

そう思っていた。

この記事へのコメント

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No Name
スピードを法定速度ギリギリまで出されるとシンプルに怖い

そう? 普通のドライバーだいたい法定速度ギリまで出してる。
もっと急発進・急加速・急ブレーキ、更に高速での車線変更が危なっかし過ぎてシンプルに怖かった とかの方がしっくりくるけどねぇ。
2025/10/19 05:4347Comment Icon2
No Name
運転が荒くて下手くそなのは分かってたけど、法定速度を守るスピード狂? 
相変わらず…🙊
2025/10/19 05:1441Comment Icon6
No Name
自分がそんなに好きではない事でも、彼女が希望するなら尊重するのが紳士的と言うか、優しさだと思う。もし良ければ音楽聴きましょうと言ってるんだから、どうぞスマホで好きな曲かけてとか言ってくれればいいものを、「うるさいのが苦手なんです」ってどういう?😂 何か有れば聴きたいと粘るも「あと少しだし行っちゃいましょう」って、どうしてそんな自分の意見を押し切るの?  延々お前の車自慢されてもそりゃ疲れるわ。  その辺りをもう少し丁寧に書いてくれたら良かったのに。
2025/10/19 05:2523Comment Icon6
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男と女の答えあわせ【A】

三浦マキ

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

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