泡酒がひと際美味しい夏がやってきた。
ボトルを開ける瞬間の開放感、グラスに注いだ時の華やかな泡立ち、そしてあの喉越し。蒸し暑い今年の夏、泡酒は大人たちに艶やかに寄り添ってくれる。
そこで、モエ・エ・シャンドンのフレンズ オブ ザ ハウスを務める山下智久さんに、“夏泡”の魅力を取材。
浴衣とシャンパンが出合えば“和みの泡”に
初夏の某日、浴衣を纏い集ったのは、山下智久さんと『神の雫』の原作者である樹林ゆう子・伸さん姉弟。3人は山下さんが『神の雫/Drops of God』に主演する前からのワイン友達であり、国内外で杯を交わす間柄だ。
この日は先に浴衣で撮影を行っていた山下さんがふたりを迎えた。
山下:先生、奇麗な浴衣ですね。
樹林ゆう子(以下ゆう子):ありがとう。でも、少し苦しくって(笑)。
樹林 伸(以下伸):男は帯の位置が低いから平気。むしろ腰が安定する。
ゆう子:腰痛ベルトの位置だもの。
伸:本当だ(笑)。楽だから、この格好のまま夜も飲みに行きます。
東カレ:今回は、“モエ・エ・シャンドンと夏”がテーマなので浴衣で集まっていただきました。
ゆう子:確実にぴったりの組み合わせです。今日はもう夏みたいに暑いので、その気になっちゃいます。
伸:ドレスコードが浴衣の会の時はたいていシャンパンです。
東カレ:山下さんは浴衣でシャンパンを飲んだ経験は?
山下:なかったです。でも、着ると気持ちが楽しくなる装いですし、今日、体験できて良かったです。
ゆう子:先ほど撮影された山下さんの写真を見たんですけど、浴衣とシャンパンは絵的にも絶妙ですね。
伸:“モエ・エ・シャンドン”のゴールドの色が、浴衣に華を添えます。
山下:料理でもフュージョンはたくさんありますし、フランスの“モエ”と和装のフュージョンで、そういう楽しみ方も素敵ですね。それに、和って“和み”ですから、みんなで“モエ”を片手にどんどん和んで、親交を深めたら夏のよい思い出になると思います。
伸:和みの泡!そのとおり。
東カレ:昨年の対談では、山下さんが屋形船と“モエ・エ・シャンドン”のコラボも提案されていましたが、そういう会にも浴衣が合いますね。
ゆう子:それが花火大会の日だったら、なおさら良いですね。シャンパンの泡が立ち上る様子って、花火と似ていますから、よく合う。
山下:花火、随分見ていないので見たいですね。僕、もう4年くらい日本の夏を体験していないんです。
伸:『神の雫』のせいで(笑)。
山下:今年の夏は日本にいられるはずなので、僕も花火とシャンパンを実現させてみたいです。
東カレ:『神の雫/Drops of God』といえば、昨年11月にエミー賞の連続ドラマ部門を受賞されました。皆さんで祝杯を上げましたか?
山下:沖縄で続編の撮影をしていた時にプロデューサーから第一報の電話がかかってきて、沖縄は撮影が詰まっていたので、東京に戻ってからクルーの皆さんと祝杯を上げました。“モエ”のボトルもお祝いにいただいて、ありがたかったです。
東カレ:第一報を受けた心境は?
山下:本当に嬉しくて、でも、実はみんな取ると思っていたんです。
ゆう子・伸:えっ!本当!?
山下:現場でそういう空気が流れていて、みんな自信満々でした。
伸:確かにアメリカの大手サイトでもトップ評価でApple TVの連ドラでも一番だったし、そうなったらエミー賞を取る可能性高いもんね。
太陽の下で味わえば、シャンパンも喜ぶ!?
東カレ:夏に飲む「モエ アンペリアル」の印象とは?
山下:やっぱり、夏の太陽と合うと思います。もともとブドウは太陽をたくさん浴びて育っていますから、シャンパンがその時のことを思い出して元気になりそうです。だから、太陽の下で飲むと、また別の美味しさを味わえるのかもしれません。
伸:言うね〜!そのコメントは一青(ドラマ『神の雫/Drops of God』の主人公)というより雫(原作『神の雫』の主人公)だな。
ゆう子:確かにブドウは自然を見て育っていて、景色を映しとっていると思うことはあります。ブドウの資質が良くなるんでしょう。
伸:そう。美味しいシャンパンが造られるのは、景色が奇麗なところ。
ゆう子:奇麗な景色には太陽の光が欠かせない。そして太陽を浴びて育っているから、「モエ アンペリアル」のゴールドの色を日にかざしてから飲むのが好きです。一層、黄金色に輝きます。
山下:目で楽しんでから飲むと、より美味しく感じますね。
東カレ:ブドウは太陽が好き?
伸:もちろんです。ただ、水も好き。ある程度は雨が降らないと酵母がカラカラになってしまうので。シャンパーニュ地方は湿度もある地域だから、シャンパンの酵母がついて、あの独特な香りをもたらします。そしてシャンパーニュ地方の夏は意外と涼しいです。
ゆう子:去年は10月にシャンパーニュ地方に行っていたね。
伸:そう、アテネから入ったクルーズの後半に。10月はもう寒いくらいでした。「モエ・エ・シャンドン」も訪問して、(写真を見せながら)これは地下のセラーの秘密の場所です。セラーは全長だと28kmもあって、まるで要塞。奥の奥には本当に古いものが眠っていました。
山下:僕も一昨年に訪れて、何百年も前の埃をかぶったままのボトルに長い歴史を体感しました。
伸:1743年創業ですからね。歴史が深く豊かな場所だと、建物からもセラーからも感じられます。
モエ・エ・シャンドンの風と景色をマリアージュ
東カレ:改めて「アイス アンペリアル」の魅力を教えてください。
ゆう子:氷を入れて飲むのよね。
山下:フルーティーな甘さが相まって、気分が上がる感じがします。
ゆう子:甘いから少しほっとしますよね。夏バテにもいいかも。疲れたら甘いものを求めますからね。
伸:ガッツリ冷やせるのもいい。
ゆう子:シャンパンはグラスに注いだ時点ですぐ温度が上がっちゃう。でも、アンペリアルは氷を入れるから暑い場所でも冷たいまま。
伸:ぬるくなったら氷を追加。それも味の変化として楽しめばいい。
東カレ:「モエ アンペリアル」と「アイス アンペリアル」を夏に飲み分けるとしたら?
山下:個人的にはスッキリした「モエ アンペリアル」の方がよく飲みますが、お客さんを招待するなら、甘い「アイス アンペリアル」も両方用意したいと思います。
東カレ:ジェントルマンですね。
伸:そういう男なんだよなぁ。
ゆう子:「アイス アンペリアル」は屋外に凄く向いている気がして、ヨットなんかで飲んでも最高なはず。
山下:潮風と相性が良さそうです。夏は太陽の日も長いですしね。地中海の辺りは夜10時まで明るい。
伸:本当。いつまで飲んでも許されるから大変だよ(笑)。
東カレ:夏の夕日と「アイス アンペリアル」も合いそうですね。
ゆう子:夕日と合わせるなら夏の終わりかな。「もう夏が終わっちゃうのか」なんて言いながら。
山下:寂しさも味わいに。
伸:夏の終わりって色んなことを思い出すからさ。夕暮れ時のビーチやプールサイドでの「アイス アンペリアル」もいいね。
東カレ:山下さんは今年の夏に日本で行ってみたい場所は?
山下:夏祭りに行ってみたいです。小さな地元のお祭りに、ひっそりと(笑)。お祭りでいえば、それこそ「アイス アンペリアル」の屋台があっても人気が出そうです。
伸:毎年夏に「パリ・プラージュ」というセーヌ川沿いに人工ビーチを造って屋台も出すイベントがあって、その東京版が前にあったんだけど、そういう場所と「アイス アンペリアル」も相性抜群。
東カレ:ちょうど今年の夏の“モエ・エ・シャンドン”のテーマが“フレンチシック”らしくて、キオスクを出すイベントがあるようです。。
ゆう子:それは絶対に盛り上がる。
東カレ:最後にまだ出ていない、夏に“モエ・エ・シャンドン”を飲むのにおすすめの場所は?
伸:夏の高原で飲むのも最高です。
ゆう子:シャンパンって炭酸の効果もあって、表現としてワインの中に風があるわけです。その風の感じが、高原と合うんですよね。
山下:風という表現は初めて聞きましたけど、飲む時に香りをかぐと、爽やかな香りが風のように巻き起こる感じがするので納得です。
ゆう子:泡は消えていくし、風も流れていくし、流動感っていうのかな。そういうものがシャンパンにはあって、それが風を感じるということでしょうか。シャンパンだけが繊細な風をもっているんですよね。スティルワインの“スティル”は静かに動かないという意味ですし。
山下:その風を景色とマリアージュさせるって凄く素敵です。
伸:だから、シャンパンは風を感じられる外で飲める夏がいい。
山下:夏のシャンパンが格別に美味しい理由が、改めて分かった気がします。
■プロフィール
山下智久 1996年より芸能活動を開始。2023年4月に世界で配信が開始された『神の雫/Drops of God』に主人公・遠峰一青として出演。続編となるシーズン2も公開予定。2026年には主演する『映画 正直不動産』が公開予定。
樹林ゆう子・伸 亜樹 直(あぎ ただし)という共同のペンネームで、2004年よりワイン漫画『神の雫』を『モーニング』(講談社)にてスタート。同作は全世界で1,500万部以上の大ヒットとなり、「グルマン世界料理本大賞」の最高位も受賞。
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