いざ、ワインをテイスティング!
『ペンフォールズ』はワイン造りにおいて、“マルチリージョナルブレンド”という哲学を一貫。単一の畑のブドウだけではなく、複数の畑のブドウを使用したワイン造りが基本になっている。
ブラインドテイスティングを行い、そのワインのスタイルに合ったブレンドを行うことで調和の取れた深い味わいを生み出しているのだ。
ジョシュア氏のスピーチが続く中、各テーブルにワインが到着。ここからは、当日テイスティングした5種類のワインを紹介していこう。
最高品質のシャルドネを使用した“白のグランジ”
最初のテイスティングは白ワインが2種類。一つは「BIN 311 シャルドネ 2018」、もう一つは「ヤッターナ シャルドネ 2019」。
冷涼な栽培地域で育てた最高品質のシャルドネを使用した「ヤッターナ」は、『ペンフォールズ』の白ワインのフラッグシップでグランジと肩を並べる名作だそう。
まずは「BIN 311 シャルドネ 2018」からテイスティング。
3つの州のシャルドネを厳選して造られた白ワインで、ピーチやアプリコットのような香りと、フレンチオーク樽で熟成した香りとエレガントな果実味の味わい。
“ベイビーヤッターナ”とも称される1本で、最高品質のシャルドネは「ヤッターナ」に使用されるが、味わいそのものは素晴らしいが最上級までに至らないシャルドネを311に使用しているそう。
次に「ヤッターナ シャルドネ 2019」をいただいてみると、力強い果実味と香りのふくよかさに思わず驚愕!
グレープフルーツやレモンを思わせるシトラスノートと、フレンチオーク樽の熟成によるシナモンやバニラの香りも感じられ、リッチなコクと美しい余韻が続くのが特徴だ。
飲み比べてみると「BIN311」のレベルの高さとコスパの良さ、そして最上位レンジである「ヤッターナ」の卓越したクオリティ、この2つをまざまざと実感させられた。