良年のみ生産される、入手困難な最高級カベルネ・ソーヴィニヨンも!
続いて赤ワインが登場。「BIN 389 カベルネ・ソーヴィニヨン・シラーズ 2021」は、カベルネ・ソーヴィニヨンのストラクチャーとシラーズのリッチな果実の凝縮感をブレンド。
このブレンドはオーストラリアで最もメジャーで、スワリングするとカベルネのブラックベリーやブルーベリーなどの黒い果実のフレーバーと、シラーズのチョコレートやバニラのようなフレーバーがふんわりと立ち上る。
口に含むと、豊かな果実味とスパイス香も広がり、複雑な表情がとても楽しく美味。
グランジが前年使用した樽を使用するため、“ベイビーグランジ”とも呼ばれているのだとか。
「BIN 707 カベルネ・ソーヴィニヨン 2018」は、良年のみ造られるオーストラリアの最高級カベルネ・ソーヴィニヨンのうちの一つ。そのため出荷量が少なく入手困難な1本となっている。
ブラックベリーやチョコレート、スパイス、ブラックオリーブなどを思わせるさまざまな香りが現れ、講師のジョシュア氏に「1時間くらいこの香りを嗅いでいたい」と言わしめるほどの芳しさ。
丸みがあり、カシスやブラックオリーブのような凝縮した果実味が特徴的。
待ちに待った「グランジ」が登場!その味わいは?
そして真打ち「グランジ」が登場。この日提供された「グランジ 2016」はグラスに注がれたそばから甘やかな果実香が立ち上り、飲む前から格の違いが伝わる。
グラスをくゆらせると、ブラックチェリーやブルーベリー、スパイスなど様々な香りにうっとり。口に含んだ瞬間の、絹のようなスムースなテクスチャーと果実味の芳醇さと心地良いタンニンに、一瞬で幸福感に包まれる。
余韻もこの上ないふくよかさで、高級なブランデーを飲んだ後のようなリッチなアフターノートに再び陶酔。
世界的なワイン評論家からボルドーの一級シャトーと肩を並べる評価を受けているのも納得の味わいで、オーストラリアのシラーズの特徴を凝縮して昇華させた、極上の一杯に感動もひとしお。
ワイン好きなら一度は飲んでみたい「グランジ」。だが、市場価格が1本約13万円もする高級ワインゆえ、そうそう日常的に…とはいかない。
一方で、テイスティングした「BIN311」や「BIN389」のように比較的手が届きやすい価格帯のワインたちも、最上位レンジのスタイルをしっかりと踏襲しており、充分にその真価を味わえるものとなっていた。
『ペンフォールズ』のワインについてジョシュア氏は、「どのワインにも共通しているのが、果実味がしっかりと豊かで甘やかさがある。2019年や2021年のヴィンテージでも若すぎない凝縮感とリッチさを楽しめるのが魅力です」と総括。
今回テイスティングした「グランジ」以外のライン含め、『ペンフォールズ』には手が届く絶品ワインが充実している。
この歴史ある素晴らしいワイナリーの珠玉の1本を、ぜひみなさんにも味わってみてほしい。
【問い合わせ先】
日本リカー株式会社
URL:https://www.nlwine.com/
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文/坂井あやの