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30歳になりまして Vol.7

「婚期を逃しそう…」5歳下の彼に、結婚話ができない30歳女の切実な悩み

◆これまでのあらすじ

大手IT企業のマーケティング部課長・桜庭菜穂。30歳になり、結婚が見えてもいない自分の人生に焦っていた菜穂だが、5歳下の人事部・澤石蒼人と交際を始め…。

▶前回:「居心地が悪い…」結婚・出産ラッシュの友人を前に、恋愛相談をする30歳独女の気まずさ


Vol.7 「早く結婚したい」なんて、言えない


伊勢丹新宿店を出ると、雨が降っていた。

― 雨か。しかもちょっと寒いな。もう10月だもんな。

ゲランの美容液。シャネルのルージュ。秋物のワンピースにショートブーツ。かさばる紙袋を左手にまとめてかけ、折りたたみ傘を開く。

5歳下で25歳の蒼人と付き合って、5ヶ月が経と......


この記事へのコメント

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アプリに相談所にと…あれだけ焦っていたのに、なぜ付き合う前に結婚願望の話をしなかったのか理解に苦しむ。更に5カ月黙っていて同棲のタイミングでも言わなかったって?ちょっと有り得ない。更に、本人から聞かれても結婚はじっくり決めたい急ぐ必要ないって…
急にイライラしてきて悲しくなり別れを切り出す流れなら、まるで『男女の答え合わせ』
2025/06/18 05:3031Comment Icon1
No Name
おい、唐揚げ食いすぎんな! 「頬張る」は頬が膨らむほど口いっぱいに詰め込んで食べると言う意味だから、菜穂は食べ方が汚い人って事かな...
まるでリスか石破総理か?
2025/06/18 05:2224Comment Icon3
No Name
澤石が意外に出来た彼氏で驚いた。 菜穂は目先の平和な関係に囚われ過ぎて結婚や出産を含めた将来から目を背けてるようにも感じられる。本音で話し、ぶつかってこそお互いの気持ちを理解できることもあるし、それでフラれるなら早く関係が終わってよかったと思えばいい。まだアラサー、次の人を探せばいいだけ。 全然応援できない主人公でつまらない。
2025/06/18 07:2924
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30歳になりまして

「30歳」

その数字は、女性の心に妙に重くのしかかる。

「年齢なんてただの数字」と本人は思っていても、世間がそれを許してくれない。

職場では、つい最近まで若手だったはずなのに、いつのまにか中堅どころになっている。

マッチングアプリだって自動的に30歳になった途端に「いいね」が減った気がする。

気持ちは追いついていないのに、30歳という年齢の重みがが急にのしかかる。

大手IT企業のマーケティング部で、課長職を担う桜庭菜穂は、30歳になって迷いが生じ始めた…。

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