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男と女の答えあわせ【A】 Vol.266

家の中ですっぴん、スウェットNG…。交際3年で女が気がついた、男のモラハラ気質とは

A2:これ以上のモラハラに耐えられないと思ったから。


一緒に暮らし始めて2年が経ち、私たちの関係はすっかり落ち着いていた。この2年の間に、康太に対して刃向かったことはない。

元々強く言わないタイプの私だったけれど、反論すると倍になって返ってきそうで、怖かったのもある。

それに康太は、常に“彼の中で理想の彼女像”を私に求めてきた。

だから家の中でも私は常に気を使い、ヨレヨレのスウェットなんて着なかったし、化粧も彼が寝てから落とすようにしていた。


でもこれは、最初は自分のためだった。「好きな人に変なところは見せたくない」という、可愛い女心でもあった。

でもさすがに、2年も経てば面倒になってくる。本当は、楽な服装で、1秒でも早く化粧を落としたい。

でも康太は、そんなことを許してはくれない。

「恵梨香って、意外にそういう所はちゃんと気を使ってくれるよね。ありがとう」
「うん、そこはちゃんとしたいというか…女性として見られなくなったら嫌だなと思って」
「すごくいいと思う。ヨレヨレのスウェットとかでいられたら、萎えるもんな」

― 萎えるって…。

こう言われてしまった以上、今さらこのルーティンを崩すことができなかった。

「結婚しても、恵梨香はそういう女性でいてほしいな」
「男女感は忘れたくないよね」
「疲れて帰ってきて、綺麗な奥さんに出迎えてもらえるほうが幸せだし」

康太の頭の中は、どうなっているのだろう。世の中に、そんな女性はどれほどいるのだろうか。

― でもきっと、他の人たちはみんな頑張っているんだろうな…。

しかし足りない部分があるのに、「できない」とか「嫌だ」と思っている自分をつい責めてしまう。

「恵梨香、いつも綺麗でいてくれてありがとう」
「まぁこれは自分のためでもあるから。綺麗でいるって、大事だから」
「そうだよなー。でも、他の男には行かないでね?」
「もちろんだよ(笑)。行くわけないじゃん」
「なら良かった」

そう言いながらも、私はどこかで気がついていた。常に彼の顔色をうかがっていて、前のように、心の底から笑えていないことに…。


そんな違和感を抱きながらも、決定打となったのが、康太からのプロポーズだった。

「恵梨香、結婚しようよ」

なんてことない、普通の日に言われたこの言葉。本来だったら飛び上がるほど嬉しいはずなのに、私は最初に“恐怖心”が来たのだ。

― このまま一生、彼の言いなりになって終わるの…?

交際だって同棲だって、プロポーズだって。全部彼のタイミングで、彼が「こうしたい」と思うと、私にNOという隙を与えない。

そもそも康太は、私が否定してくるなんて1mmも思っていない。なぜなら、私のことを若干下に見ているから。

一緒に暮らしていて感じたことは、彼は私のことを所有物としか思っていない、ということ。

そして彼のモラハラ気質は、まるで真綿で首を絞められているかのように、じわりじわりと私の自尊心や意見を傷つけていく。

わかりやすいモラハラなら、もっと早く気がつけたかもしれない。でも康太のように、わかりにくいけれど、地味に締め付けられていく場合がある。

離れるのは、怖い。

結婚できないかもと思うと、不安でたまらない。

でも自分の人生、幸せにできるのは自分だけ。他人にコントロールされるなんて、真っ平ごめんだ。

だから私は後悔のないように、自分に対して素直に、そして自分のことを愛して、大事にしてあげるために、別れを選んだ。

そして別れた今、とてもスッキリしている。

自分の選択は間違っていなかったと、心の底から思っている。


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この記事へのコメント

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No Name
萎えるもんな 言われた翌日に、ボロボロで穴もあいた高校のジャージでも着て、疲れて帰宅した彼を出迎えてあげればよかったw
2025/05/04 05:1831Comment Icon3
No Name
この作者が恵梨香をとにかく「可哀想な人」として描き、こんなに我慢したんだよ支配されて怖かったんだよと読者に訴えて共感を得ようとしている事だけは伝わった。しかしながら、答え記事としては部分的に「それは恵梨香も悪いよ」と感じる箇所も多く、言い訳じみた主張にも特段共感は出来なかった。勿論、彼女を見下すような男は論外だけど。
2025/05/04 05:1625Comment Icon1
No Name
一緒に寝ても彼が寝付くまで待ってからメイクを落としてたの?三年間も? どんだけすっぴんブスなん。彼の圧力も分かるけどメイクは同棲初日の寝る前に落として彼に見せて良かったんじゃない? それで寝化粧しとけとか言われたら即座に別れればよかったよ。恵梨香の言い分も矛盾してて、相変わらずな完成度の低さ。
2025/05/04 05:4424Comment Icon3
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男と女の答えあわせ【A】

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

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