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男と女の答えあわせ【A】 Vol.264

「不安にさせられる恋愛は、もういらない」32歳女が結婚相手に望むコトとは

A2:そのモテ自慢、いりますか?デート中に他の女の話は絶対NG。


そして迎えた二度目のデート。今回も、神楽坂のちょっと薄暗くてムーディーで、でも美味しい和食店を予約してくれていた健太。

「美味しい…!本当に健太さんって、お店選びのセンスいいですよね」
「そう言ってもらえると嬉しい。でもさ、誰と食べるかが結局重要だよね」
「それは間違いない」

― お店選びのセンスは最高なんだよね…。

デートの勝負は、お店選びから始まる。その点、健太は花丸だ。

この日は店のムードも手伝ってか、いつの間にか敬語も抜けていた私たち。デートの中盤までは、とても楽しい時間が過ぎていく。

しかしここで、カウンターの上に置かれていた、健太のスマホが光った。

見たくなくても見えてしまったその画面。内容まではわからないけれど、LINEの受信通知だった。


ただ健太は気がついていないのか、見向きもしない。だから一応、聞いてみた。

「健太さん、大丈夫?何か来ているかも」

すると、少し気だるそうに返事をしてきた健太。しかもスマホを、画面が見えないように裏返しだ。

「あぁ、大丈夫」
「急用とか、仕事なら出てね」

最初は、食事中だから…いや、デート中だから私に気を使ってくれているのかと思った。でも次の発言に、私は思わず心の中で「は?」と思うことになる。

「うん、ありがとう。たぶんどうでもいい内容だから。直近で、春香ちゃんに会う前にちょっとだけデートしていた女の子から連絡が来てさ。『最近どうしてるの?またご飯でも行こうよ』って」

― だからさ…その話、なんで今するの?そもそも、私に言う必要ある?

でもここは大人の対応をするしかない。

「え〜!そうなの?で、なんて返事したの?」
「返事してないよ」
「そうなんだ」
「なんか、いつもそうなんだよね。返信しなくても、またしばらくすると向こうからまた連絡くるというか…」

デートで、他の女の話をするメリットがどこにあるのだろうか。これを聞いて、「健太くん、好き♡」となる女性がどれほどいるのだろう。

男性は、もしかすると他の男性の影を感じると燃えるのかもしれない。

でも、女性は逆だ。

「健太くん、優しいしモテそうだからなぁ。その女性側の気持ち、なんとなくわかるかも」
「そう?でも別に俺、軽いわけじゃないからね!でもなんかこう…人として好かれるっていうか、信頼されるタイプなのかな」


だんだんと、健太が可愛く見えてきた。

きっと彼はモテ自慢をしたいのだろう。「俺、こんなにモテるよ!」とか、「俺って、こんなに素敵なんだよ!」とアピールしてくれているのだろう。

だから一応、お望み通りの反応をやってみてあげる。

「それは、嫉妬しちゃうなぁ♡」
「……え?」

正直、女性は目に見えない他の女性に対して嫉妬はそこまでしない。むしろ「この人、相当遊んでいるな」と思うと、引く。

でも健太はわかりやすく喜んでおり、大人として、ここは上手に包み込んであげようと思う。

「それはどういう意味で?」
「そのままの意味でしょ」
「ちょっと待って…嬉しいんだけど。でも、本当に別の人とか興味ないから。俺、春香ちゃんのこと真剣にいいなと思っているし」
「本当に?」
「うん。まだ二度目だけど、もう少し時間を一緒に過ごせたら、付き合いたいなとも思っているし」

普通に、この言葉は嬉しい。それに、ただモテ自慢をしたい、可愛い年下くんだ。

「私は付き合うなら、結婚を前提がいいな」
「もちろん、わかっているよ」

この日も2軒目まで行って、盛り上がった。

しかし健太とは、もし付き合ったとしても一緒にいる時は楽しいけれど、会えない時は、不安になってしまうだろう。他の女の話をあそこまでする男だと、「他の人と会っているのかな?」など疑ってしまうに違いない。

不安にさせるような男性との恋愛は、もう30代では求めていないから。一緒にいる時も、むしろいない時も、安心できる相手がいい。

― 少し冷静になって考えてみよう。

そう思い、深追いせずに少しだけ距離を取りながら、様子を見ることにした。


▶【Q】はこちら:デート中にカウンターで光った男のスマホ。LINEの着信を無視した男に対し、女が思ったコトは…

▶1話目はこちら:「この男、セコすぎ…!」デートの最後に男が破ってしまった、禁断の掟

▶NEXT:4月26日 土曜更新予定
結婚したいなら、これだけはダメ…

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この記事へのコメント

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No Name
健太がアホ過ぎるから答え合わせもなにもって感じだけど、春香の言ってる事も最後の方よく分からなかった。「上手に包み込んであげよう」辺りは単にキモいだけ。で結局 “様子見” って!!?
2025/04/20 05:1735Comment Icon5
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アップグレードして、『南青山 七鳥目』直伝の「親子丼」にしてもらった〆を目の前にして思わず頬が紅潮する。
文章のセンス無さ過ぎ
2025/04/20 05:2028Comment Icon4
No Name
健太は論外だけど春香もなんだか嫌な感じ。お望み通りの反応をやってみてあげるとか大人として上手に包み込んであげようとか、随分と偉そうに言うなと。 性格ブスだから32歳まで不安にさせられるような相手としか付き合えずに来たんだね。誰もいない寂し〜い一人の部屋にも慣れるほど。
2025/04/20 06:0123Comment Icon4
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男と女の答えあわせ【A】

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?

できなかった答えあわせを、今ここで。

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