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1LDKの彼方 Vol.15

待ち望んでいたプロポーズをされた30歳女。しかし、その瞬間感じた違和感とは

◆前回までのあらすじ

同棲中の明里(30)と亮太郎(28)。結婚願望が強い明里は、もしかしたら亮太郎との間に子どもができたかもしれないことに気が付く。

それを告げると亮太郎は「結婚しよう」と言ってくれたのだが…。

▶前回:結婚に悩んでいた28歳男が、突然プロポーズを決意。「まだ早い」と思っていたのに…


Vol.15 覚悟<明里>


広尾にある評判の産婦人科クリニックは、予約時間の16時を1時間過ぎてもまだ順番が回ってくる様子はなかった。

混雑した待合室には私のような単身の女性のほか、生まれたばかりの小さな赤ちゃんを連れた夫婦や、お腹の大きい妊婦さんたちも少なくない。

そんな女性たちの姿を横目で見なが......


この記事へのコメント

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No Name
じゃあ? じゃあ?ってなんだろう....
そう感じるよね。
2025/03/31 05:1733Comment Icon1
No Name
きっと明里の気持ちは、亮太郎が結婚にちょうどいいからではなくて本当に好きなんだよ。 一時期島田さんの方がいいかも?と読者目線で思ってたけど結局この二人はお互いを好き同士だから結婚して幸せな家庭を築くだろうと思った。
2025/03/31 05:2418Comment Icon1
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雨降って地固まるとなればいいけどね。明里には、妹だけ可愛がって育てた親を忘れる位幸せになってほしい🥺
2025/03/31 07:0217
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1LDKの彼方

同棲。

それは、デートと結婚の間にあるグラデーションのような、恋人たちの甘い世界。

けれどそんな甘い世界は、少しでも気を抜けば、一瞬で残酷な世界へと表情を変える。

ふたりの距離が近づけば近づくほど、心は離れていく。そんな真実を浮かび上がらせる、残酷な恋の地獄にもなり得る──。

明里と亮太郎が住む1LDKの空間は、恋人たちの甘い世界となるか、それとも…。

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