8249dbebf40ffc1ef96bb20a853496
1LDKの彼方 Vol.13

「何もないって言われたけど…」彼氏が他の女と連絡を取っていたことが発覚。30歳女は思わず…

◆前回までのあらすじ

結婚願望強めの明里(30)は、亮太郎(28)と同棲中。密かに明里との結婚を真剣に考え始めた亮太郎だったが、明里は家族仲が悪く、特に彼女の妹の歌織にどう接していいのかわからない。明里はそんな亮太郎の心のうちには全く気づかず、業を煮やしていた。

▶前回:付き合って1年以上の彼女に隠している秘密。28歳男が、プロポーズに踏み切れない理由


Vol.13 転落<明里>


「明里ちゃんが合流してくれたから、改めて乾杯」の掛け声とともに、あちこちでグラスが交わされる。

深夜1時、麻布十番の『KJ TOKYO』。

“経営者同士の交流会”という普段なら避けがちな華やかな場所だけれど、今夜だけは、この場所にいられることがありがたかった。

むし......


この記事へのコメント

Pencil solidコメントする
No Name
明里がただただ気の毒でならない。 今回は妊娠ではなくストレス過多で遅れているだけである事を願う。
2025/03/17 05:2838
No Name
「そうですよぉ。だって、よく歌織さんとLINEしてますよね?瑛介さんに話してるじゃないですか」
相当意味不明、チコの奴どうしてこんな事言うんだろう? まさか歌織とグルなのか? 単にデリカシーのカケラも無いだけなのか?
2025/03/17 05:2537Comment Icon1
No Name
明里は繊細だけど性格はいいんだね。職場の酔っ払い訪問を素直に喜ぶなんて....。
その分歌織の件は心底ショックだっただろうし裏切られた気分だよねぇ。
2025/03/17 05:1834Comment Icon1
もっと見る ( 16 件 )

1LDKの彼方

同棲。

それは、デートと結婚の間にあるグラデーションのような、恋人たちの甘い世界。

けれどそんな甘い世界は、少しでも気を抜けば、一瞬で残酷な世界へと表情を変える。

ふたりの距離が近づけば近づくほど、心は離れていく。そんな真実を浮かび上がらせる、残酷な恋の地獄にもなり得る──。

明里と亮太郎が住む1LDKの空間は、恋人たちの甘い世界となるか、それとも…。

この連載の記事一覧