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1LDKの彼方 Vol.7

彼氏と業務連絡のようなLINEばかり。付き合って1年でこれはヤバい?それとも…

◆前回までのあらすじ

同棲をはじめたばかりの亮太郎(27)と明里(29)。

交際して一年記念日を迎えたある日、亮太郎は明里の不仲の妹・歌織と連絡を取る。そのことを知った明里は、記念日であるにもかかわらず怒りのあまり亮太郎を寝室から閉め出すのだった。

▶前回:「え、嘘だろ…?」同棲前に彼女の親に挨拶に行ったら、実家が金持ち過ぎて…


Vol.7 連絡<明里>


土曜日の朝目覚めると、すでに太陽は昼の日差しを投げかけていた。

― あっ、亮太郎の朝ごはん…!

いつのまにかすっかり習慣になった朝食作りが頭をよぎり、慌てて布団を撥ね除けたが、しばらく止まったあとにもう一度ベッドに倒れ込む。

ベッドの隣が、冷たく広い。

そうい......


この記事へのコメント

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No Name
親からもらったもの全部奪う歌織も相当だけど、両親の対応も酷いと思う。双子のように同じ物を買って与えるとか桁違いのお金持ちなら何とでも出来ただろうに。
2025/02/03 05:1738Comment Icon2
No Name
明里はハイリーセンシティフパーソンなのかも。子供の頃からの辛い経験が関係しているのでしうね。妹、予想を上回る“横取り振り”に怒りを覚えました。歴代の彼氏全員奪った上で棄てたなら亮太郎も漏れなくターゲットになるから.…
2025/02/03 05:2923Comment Icon1
No Name
亮太郎はちゃんと明里の事を好きなのに、あまり上手く伝わってない時もあるよね。何も知らずに仲直りしたらとか呑気な事言う位だから。きちんと話せば分かってくれて歌織の事は切るだろうけど、明里には亮太郎よりももっと愛情深い男性の方が合ってるかもしれない。
2025/02/03 06:1018Comment Icon1
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1LDKの彼方

同棲。

それは、デートと結婚の間にあるグラデーションのような、恋人たちの甘い世界。

けれどそんな甘い世界は、少しでも気を抜けば、一瞬で残酷な世界へと表情を変える。

ふたりの距離が近づけば近づくほど、心は離れていく。そんな真実を浮かび上がらせる、残酷な恋の地獄にもなり得る──。

明里と亮太郎が住む1LDKの空間は、恋人たちの甘い世界となるか、それとも…。

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