かわいく生きられない女たち Vol.9

仕事も幸せも諦めない。ハイスペ女の婚活戦記!明日で最終話「かわいく生きられない女たち」全話総集編

一流大学を出て、大企業で働いたり、専門職に就いたりするキャリアウーマンたち。

一見華やかに見える高学歴バリキャリ女子だけど、心の中では「仕事も恋も正直しんどい!」と叫んでいる。

青春をほぼ勉強に捧げ、“かわいく生きてこなかった”彼女たちの恋愛偏差値は、限りなく底辺。

その上男性に求めるレベルも高いが、プライドが高いハイスペ男とは、うまくいかないことが多い。

それでも、幸せを諦めない彼女たちの体当たり婚活戦記が、幕を開ける!

「かわいく生きられない女たち」一挙に全話おさらい!

第1話:メガバンク勤務、28歳ワセジョの婚活が難航するワケ

「唯といても、なんだか落ち着かないんだよな。まあ、結論から言うと、友達に戻ろうよ」

結論から言うと…。私は、また“婚活”というゲームに負けたわけだ。そもそも、礼央とは友達だった時期がないから、友達に戻るなんて関係は存在しない。

彼とは、半年前にマッチングアプリで出会い、逢瀬を重ねた。銀座のバーに行ったり、夜のお台場をドライブしたり、東京らしいデートを一通りして、付き合うことになった。

ハイスペックでイケメンの彼は、結婚相手としても申し分ない。私の中では、ひそかにウエディングベルも鳴っていた。それなのに…。

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第2話:出会いを求めて参加した結婚式の2次会。28歳女が、ハイスペ男を前に大苦戦したワケ

「まあ、ワセジョというよりは氷室さんは、ですが。友達としては最高なんですけど、恋愛対象として見られたいなら……」
「中身も藤堂みたいにかわいくなれ、ってことね」

一ノ瀬が口を開きかけると、会場で音楽が鳴り響いた。新郎と新婦の登場だ。

「は?」

ふたりの姿を見た瞬間、私は全身に悪寒が走った。危うくグラスが手から滑り落ちるところだった。

新郎は私が先月、一緒にペアリングを買いに行くと約束していた元カレだったのだ。

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第3話:「恋愛してないとダメ?」桜蔭から東大を卒業した29歳女が、初めてぶちあたった難題とは

代わりに上司に相談し、取引先に聞いてきてほしい内容をエクセルでまとめた。そのシートを作るのは割と大変で、残業もした。

そして、その行員に「このシートを全て埋めてください」と、エクセルを添付したメールを送る。ちゃんと実績をアピールするために、CCに支店の課長と私の上司を入れることも忘れなかった。そこは抜かりがない。

― 出世なんて簡単よ。会社員というゲームで勝てばいいだけだもの。

しかし、今回はこのゲームでしくじってしまったらしい。木曜日の今日、朝礼が終わると、私は上司に別室へ呼び出されたのだ。

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第4話:「すっごく楽しい…」初デートで29歳女が、2軒目で連れて行かれた意外な場所とは

彼が誰とご飯を食べるのか少しだけ見てみたかった。

仕事仲間?それとも彼女?いや、彼が誰とデートしてようが、私には関係ない。

そもそも「婚活男性スコアリングシート」に照らし合わせたら、学歴も収入も私より低い日向は、恋愛対象外だ。

それよりも、これから会う男性に集中しなきゃ。昔ほんのり恋心を抱いていた日向のことなんて、頭の隅に追いやらなくてはならない。

でも案内された席は、同じだった。

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第5話:広告代理店男と付き合って1ヶ月の27歳女。彼から1週間に1回しかLINEが来ないって、ヤバイ?

うんざりしていた顔を、作り直すために私は席を立つ。

「ちょっとお手洗い行ってくるね」

メイク直しをしながら、自分に言い聞かせる。蓮との未来は見通しが明るい。東京の実家は裕福だし、海外案件が多い会社だから、駐妻になれる可能性もある。

そうしたら、私をひとりで育ててくれていた父親を、ずっと行きたがっていた海外に連れ出すことだってできるかもしれない。

― 蓮は口は悪いけど、やっぱり私、彼と付き合うべきなのよね…。

第5話の続きはこちら

第6話:GPSを彼氏のスマホに仕込んだ27歳女。ドタキャンされた夜、男の居場所を確認すると驚きの事実が…

私はスマホを握りしめて、蓮がいるはずのホテルへ向かった。ホテルに着き、ロビーのソファに座る。

― さすがに30分経ったら、ホテルの人にも迷惑だから帰ろう…。

20分が過ぎたころ、1組のカップルが現れた。女の子はふわふわしたワンピースを着て、茶髪が丁寧に編み込まれている。男が好きな女性の要素を、すべて詰め込んだような子だ。齢は20歳前後だろう。

隣で腕を組んでいる長身のハンサムな男は、亜久津蓮。私の彼氏だった。

第6話の続きはこちら

第7話:親は弁護士・慶應幼稚舎出身の外銀勤務27歳お嬢さま。人には言えない、彼女が抱える秘密

『生きててよかった!』と私がXの裏アカウントにポストしようしていると、彼が私のスマホを取り上げた。

「スマホの使い方、教えてあげる」

彼は私と顔を近づけ、ふたりのセルフィーを撮った。「こう使うんだよ」と笑う彼に、私は嬉しくなる。

「ねえ、これXにポストしてもいい?」
「いいよ。僕はSNSをやってないから、好きにして」

テンション高いメッセージとともに、私はポストした。これが後に大事になるとは、思いもせずに。

第7話の続きはこちら

第8話:毒吐き用のSNSアカウントが、彼の親にバレた!慶應幼稚舎出身、27歳女の裏の顔とは

「これ、瀬里奈ちゃん?」

彼の母親が見せてきたXの画面には、大学2年生の私が投稿したポストがうつっている。

『最悪。ママに彼氏ができた。子どもがいるのに、パートナー作るってどうなの?』

― これ、ショックで家を飛び出して、ひとり暮らしを始めたときに投稿したやつだ…。

もっと最悪なのは、このポストを固定表示していたことだった。

第8話の続きはこちら

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