美女にQ&A~ミスコン出身者の幸福論~ Vol.10

「花形の朝の情報番組に出るために…」準ミス東大からアナウンサーへ。南雲穂波の夢を叶える秘訣とは

有名大学のミスコン出場者は一様に才色兼備、華やかなオーラを放っている。

そんな彼女たちは社会に出て、どんな生活を送っているのだろうか?気になる質問をぶつけてみた。

今回は、「ミス東大」準グランプリに輝いた南雲穂波(なぐも・ほなみ)さんが登場。名古屋テレビでアナウンサーとして活躍し、今年3月に退社&結婚を発表。

まさに転換期を迎えたばかりの人生のことを、今年10月に銀座にオープンしたスイーツ店『HIIRAGI GINZA』でじっくりと深掘りしてみた!

▶前回:青学ミスコン出身、PR女子1年目のキャリア重視な日常とは?「人生で初めて打ちのめされて…」


撮影/小川健 取材・文/山口昭子


南雲穂波さん、30歳。東京都出身。2016年、東京大学在学中に「ミス東大」コンテストで準グランプリを受賞。その後、東京大学大学院に進み、学業と並行して数多くの人気バラエティー番組に出演する。

卒業後は名古屋テレビ(メ~テレ)に就職し、アナウンサーとして活動。今年3月に退社と結婚を同時発表した。よく行くエリアは恵比寿、中目黒、麻布台。


美女が体験してきたグルメやデートエピソード【Q&A】!


Q.現在の職業は?


主婦、時々アナウンサーの仕事をしています。今年の3月末でメ~テレを退社して、結婚を機に名古屋を離れて東京に戻りまして。

今はイベントや動画コンテンツのMCなど、局時代の同期や知り合いにいただいたお仕事を時々しながら、しばらくはゆっくり過ごそうかなと考えています。

Q.ミスコンに出場したきっかけは何ですか?


高校の先生に「ミス東大はおいしいぞ」と言われて東大、ミスコンを目指しました。

もともと地元の小・中学校の友達に女優のお仕事をしている人がいて、私もやってみたいと興味はあったのですが、両親は「芸能界とマスコミは絶対にダメ」という方針で。諦めたほうがいいのかなと高校の世界史の先生に相談したら、こう言われたんです。

そこで、確かに!と思って。大学に行けば親も納得するし、そんな下心で挑戦しました。

Q.大学で工学部建築学科を選んだのはなぜ?


東大の建築学科が主催しているオープンキャンパスに母親と参加したときに、建築学科の千葉学先生の話がとても面白かったんです。説明会で眠くならなかったのは初めての経験でした。

私は勉強が大好きというタイプではないから、この学問だったら学びたいと思ったのが大きな理由です。

それから、私はドラマにも影響されやすく……。『ドラゴン桜』を見て「目指すは理一だ!」と決めたりとか(笑)。あと『プロポーズ大作戦』で長澤まさみさんが演じていた役が、建築学科だったんですよ。

ますます影響を受けて、建築いいなと志望を決めました。

Q.ミスコンに出場したのは4年生のときですが、何かきっかけは?


私は親に甘やかされて育ったので、てっきり東大に入ったら「ミスコン出ませんか」と声をかけられるものだと思っていたら、そんな話はまったく来ず(笑)。

1年生で声をかけられずに現実を知り、2年生のときは応募したんですが面接で落とされ、3年生でも出られず。4年生になってやっと「今年最後なんです……!」と言ってギリギリで出場できました。

Q.ミスコンに出場するメリット、デメリットは何だと思いますか?


メリットは自分がどんなふうに見られたいのか、どうなりたいのか、たっぷり向き合う時間を作れたことです。SNSを使うようになって、写真と向き合う時間が増えたことも良かったなと思います。

ただ、SNS上で心無い言葉をかけられたり、根も葉もない噂を流されたりすることはやはりつらかったですね。

Q.アナウンサーを目指したのは、いつから?


大学院1年生のとき、学園祭で事務所の方にスカウトされて1年半ほどタレント活動をしていたことがあって。クイズ番組に出させてもらったりする中で、テレビの世界ってすごく面白いなと感動したんです。

でも両親は「芸能界は厳しい世界だから就職しなさい」と言う。それならば、アナウンサーは局に就職するし、親も納得するだろうと考えて。東京、大阪、名古屋のキー局はほとんど受けました。それで受からなかったら一般企業のゼネコンに行こうと思っていた大学院1年の2月ごろ、メ~テレから内定をいただきました。

そのメ~テレで一番の花形といわれているのが、朝の情報番組なんですね。当時のアナウンス部長に、出るためにはどうしたらいいかを聞いたら「気象予報士の資格を持っていたら強みになる」と言われて、すぐに「取ります!」と。

大学院2年生のときに気象予報士の資格を取りました。振り返ると院の2年間は、クイズ番組に出たり、建築士やパンシェルジュなどの資格も取得したりと、有意義に時間を使えたなと思います。

「甘いものも、お酒を飲むのも大好きです」と南雲さん


Q.社会人になってからの挫折や大変だったことは何ですか?


アナウンサーにしては人前で話すことが得意ではなかったので、言葉が出てこなかったり、慌ててしまったり、才能ないなあと落ち込みました。

1年目のときは、「1年目だけどこれができる」という自信を持てたんですが、2年目になって後輩が入ってきた途端、自分よりできることばかりの後輩を見て、どうしても比べてしまったんですね。

また、社会人2年目の4月には緊急事態宣言が出て、東京の実家にも行けない、何もできない、友達にも会えない、彼氏もいない……。

いろんなものが見えないまま、私はこのままひとりで名古屋で死ぬのかなって想像してしまうぐらい、社会人2~3年目は落ち込みのピークでした。

Q.その壁はどうやって乗り越えましたか?


人と比べるのではなく、自分のできることに目を向けるようにしました。

できないことも多いけれど、人よりもできること、例えばごはんを美味しそうに食べられるとか。そういうことが1つでもあるなら、それを頑張ろうと気持ちを切り替えました。

日常生活ではラジオが癒やしで、たくさん元気をもらいました。コロナ禍の時期にラジオにハマり、今も大好きで毎日聞いています。

特に私、パンサーの向井(慧)さんのファンでして。向井さんは今年の目標をノートに書いていると番組内で話していたので、私もまねしてみようとノートに書いていましたね。

抹茶好きにはたまらない「濃厚抹茶の抹茶尽くしセット」¥2,900を目の前に、「なんて贅沢♡」と笑顔もこぼれる


Q.旦那さんとの出会いについて聞いてもいいですか?


夫は同じ東京大学で、ダンスサークルの先輩だったんです。学生の頃は、私が「憧れの先輩」という眼差しで見ていました。

彼は就職した後、NYや大阪に行っていたようで、久々に東京に戻ってきたときに連絡をもらって。社会人4年目の春に再会し、付き合ったのは28歳のときです。

私は彼氏という存在が6、7年ぶりでドキドキだったのですが、彼と一緒にいると心が前向きになれて。付き合ってすぐこの人と結婚したいと思いました。

Q.彼の好きなところは?


いつも明るく楽しそうなところです。私はどちらかというとネガティブに考えがちなんですが、彼も彼の家族も根明なので、一緒にいてとても楽しいんです。

思いきったことにもどんどん挑戦するタイプで、すごいなあと思って見ています。

Q.充実した人生を送るために一番必要なものは?


好きな物、好きな人、好きな事があること。

例えば「これ食べたいな」とか、そう思うだけで楽しくなるので。最近でいうとパン屋さんとカレー屋さん巡りにハマって、食べ過ぎなぐらい食べています。

私、凝り性なんですよ。パンも好きになったら、気になるお店全部に行きたいと思ったり。

お取り寄せも150回くらいしていて、パンのお取り寄せだけを載せたインスタアカウントも持っています。そこにパンの情報をずらずらと書いていたら、ある日の投稿で「文字数がいっぱいです」と出てきて。インスタに文字数制限があるんだと知りました(笑)。

何かを調べたりまとめたり、手先は器用な方なので自分で作ることも好きで。大学生の頃は、模型作りだけは学科の誰よりも得意でした。その代わり、設計は苦手なんですけど……。

何かに熱中すると楽しくて止まらなくなります。

取材の舞台となった銀座のスイーツ店『HIIRAGI GINZA』。店頭に並ぶスイーツはジュエリーのように美しく、お土産を選ぶ表情も思わず真剣に


Q.その性格が仕事にも生かされている?


そうかもしれません。食リポのお仕事をたくさんやっていたときは、食リポノートをつけていました。

カレー特集だったら、一日の取材でカレーのお店に何軒も行くので、いろいろな味の表現のレパートリーがなければいけない。そのためにも準備して、ノートは後輩とも共有していましたね。

Q.お気に入りのレストランは?


カレー屋さんでいうと、荻窪の『トマト』がとても美味しかったです。オープン時間の前には、並んでいる人で売り切れるほどの人気店ですが、並ぶ価値があります!

恵比寿の『シャナイア』という薬膳スープカレーのお店もお気に入りです。薬膳と書いてあるとカロリーゼロな気がして(笑)、月1くらいで通っています。

Q.デートにおすすめのレストランは?


麻布十番の『ボン コローネ』というイタリアンです。温かみのある隠れ家のような店内で、薪窯で焼き上げた美味しいイチボ肉を食べられます。

店内の黒板に書かれた食材で前菜やパスタをオーダーできるのも楽しくて。ここは両親に彼を紹介するときにも利用しました。

気合を入れたいけれど、肩ひじ張りたくないデートなら、六本木の『ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション』。ロブションの中ではカウンターで気軽に楽しめる店舗で使いやすいと思います。

綺麗な盛り付けや香りが印象に残るお皿ばかりで、すごくわくわくしました。

『ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション』では、シェフやスタッフとカウンターをはさんで会話を弾ませながら、気軽に自由に旬のフレンチを楽しむことができる


Q.デートで行って良かったラグジュアリーホテルのレストランやバーは?


「The Okura Tokyo」のレストラン。今年結婚式を「The Okura Tokyo」で挙げたこともあって、打ち合わせを含め何度も訪れていて。

『さざんか』の鉄板焼き、『ヌーヴェル・エポック』のフレンチコース、『オーキッド』の朝食ブッフェも美味しかったです。他のレストランも行ってみたいです!

「The Okura Tokyo」にあるオールデイダイニング『オーキッド』。ビルの谷間に現れるテラス席は、開放的ながらも優美なインテリアで統一されている


バーだと「コンラッド大阪」の地上200mからの景色を望める『40スカイバー&ラウンジ』が好きでした。

Q.旦那さんとの初デートの思い出は?


美味しいビストロやワインバーに連れていってもらいました。

特に2軒目で行った『アヒルストア』のパンやシャルキュトリー、フムスがドストライクで好きなものばかりで、美味しいお店を開拓する楽しさを知りました。

Q.夫婦でデートするとき、お店選びはどちらがしますか?


しっかりしたレストランやホテルは夫、パンや食べ歩き、ランチは私担当という感じです。

夫と付き合うまでラグジュアリーホテルにも泊まったことがなかったので、本当にシンデレラになったような体験をさせてもらいました。

Q.これまでのデートで一番贅沢だったデートは?


スペインとフランスに行った新婚旅行です。

バルセロナでガウディの建築を見て、サン・セバスティアンでレアル・ソシエダのサッカーの試合を見て『Martin Berasategui』というレストランで食事。フランスでは、モン・サン・ミシェルを観光し、パリでムーラン・ルージュを観劇し、『Le Pre Catelan』というレストランにも行き……大満足な旅でした。

Q.男性にされて嬉しかったことは?


お花をもらうのはいつも嬉しいです。プロポーズのときもお花をもらって、プリザードフラワーにして今もちゃんと飾っています。

Q.今日のスイーツはどうですか?


どれも初めて味わう新感覚の美味しさです!

この抹茶尽くしのセットは、それぞれ使用している抹茶の産地や味わいが違うので、食べ比べるのも楽しいですね。

京都宇治産のこだわり抹茶、北海道産の大納言小豆を煮込んで控えめな甘さに仕上げたあんこ、鹿児島県薩摩郡の黒糖クリームをかけて仕上げたかき氷。ひとりでもペロリと食べられる大人な甘さが特徴

Q.今日のファッションのポイントは?

バッグは新婚旅行でパリに行ったとき、空港で衝動買いした「セリーヌ」


中村麻美さんが手がけるブランド「アニュアンス」のワンピースです。袖が二の腕をカバーしてくれて、スリットでヌケ感も出せるところがポイントかなと思います。

靴は「ダイアナ」です。このパンプスがとっても履きやすくて2代目です。

Q.今日のアクセサリーは?

ネックレスは25歳の誕生日に母がくれた「フォーエバーマーク」


以前、お天気コーナーを担当していた番組『ドデスカ!』のモチーフが四つ葉のクローバーで、四つ葉のモチーフに惹かれます。

結婚指輪は「ハリー・ウィンストン」


「カルティエ」の時計は去年のクリスマスに夫がプレゼントしてくれたもの。

彼がおそろいのようなデザインの時計をつけたいと言って、私には「パンテール」、彼は「サントス」を購入していました。

Q.バッグの中身は?

キーケース(❶)は楽天で購入したノーブランド、ハンカチ(❸)は「セリーヌ」、イヤホン(❹)は「オーディオテクニカ」、ヘアコーム(❻)は「ラブクロム」


「ボッテガ・ヴェネタ」のお財布(❷)は夫からの誕生日プレゼント。彼は黒を持っていて、色違いで使っています。

リップ(❺)は「リリミュウ」の「ミューテッドシアーティント01」で、鮮やかな発色と落ちにくさが好きです。

Q.美のモットーは?


心が前向きであることが大事だと思っています。いくら頑張っても、ストレスを抱えていたりモヤモヤした心でいると、顔つきに出るような気がして。

「綺麗になったね!」と言われるのを目指すより、「幸せそうだね」と言われる日々を送りたいと思っています。

美女をお連れしたお店はこちら!
『HIIRAGI GINZA』@銀座

「GINZA SIX」の裏路地に佇む『HIIRAGI GINZA』は、今年10月にグランドオープン


トレンド発信地・銀座に新しくオープンした『HIIRAGI GINZA』は、スイーツ版のセレクトショップ。

“日本の上質な素材を使用した厳選スイーツを世界に届ける”をテーマに、日本が誇るトップシェフたちが手がける特別感あふれるスイーツを提供する。

茶室建築を軸とした数寄屋造りの店内には和モダンカフェを併設。銀座のカウンターで絶品スイーツが堪能できるという、感度の高い大人たちにはたまらない空間が誕生した。

「濃厚抹茶の抹茶尽くしセット」¥2,900(ラテは他のドリンクに変更可能)


抹茶のかき氷、濃厚抹茶のチョコレート、抹茶のフィナンシェ、抹茶のラテがセットになった看板メニュー「濃厚抹茶の抹茶尽くしセット」¥2,900。

かき氷は「氷が繊細でまるで盆栽みたい!」と南雲さん。内装は和の落ち着いた雰囲気。暖かい店内で冬に食べるかき氷というのも乙だ。

「“沈む、みたらし団子。”セット」¥1,500


「“沈む、みたらし団子。”セット」には、プレーンとすだちの2種類があり、今回南雲さんはすだちをセレクト。

柔らかさを極限まで追求した、自家製のみたらしあん、すだちの爽やかな香りの組み合わせが絶妙!

さらに、お土産用のスイーツを見てみると……。

左:「カレ・オ・ショコラ」(手前から抹茶¥6,580、ミルク¥6,580、紅茶¥6,780)
右:「生チョコレート3種アソート」(9個入り¥3,780)


虎ノ門ヒルズ『unis』の薬師神 陸シェフが手がける「BRANCHÉ CHOCOLAT」のカレ・オ・ショコラのほか、生チョコレート、フィナンシェ3種セットなど、どれも気になるものばかりがそろう。

注目の名店スイーツが一同に集まる、スイーツ版のセレクトショップ『HIIRAGI GINZA』。銀座の手土産でお困りの際はぜひ訪れてみてほしい。

もちろん店内で食べて気に入った逸品をお持ち帰りするのも一興だ!

■店舗概要
店名:HIIRAGI GINZA(ひいらぎ 銀座本店)
住所:中央区銀座6ー12ー15 いちご銀座612ビル
TEL:080-7508-2778
定休日:無休
※イートインは別途サービス料10%


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