年収4,000万男子の恋愛事情 Vol.12

「しんどい…」32歳男が幻滅した、付き合いたての彼女からのLINEとは

「ん?うん。知ってるよ」

彼女はほんの数秒で、俺が何を言いたいのかを理解してくれた。

「でも、なんていうか…あの方は、男女関係なく好きな人は好き!って感じなんだと思うんだよね。どうしたの?なんかあった?」

「いや…そうだよね。別に珍しいことでもないしね。香澄ちゃんよりも翔馬くんの方が好きだって言われて、真面目に受け取りすぎかも」

俺が頭をかきながら言うと、ミナはケラケラと笑った。

「私も香澄ちゃんよりも翔馬くんが好きだけど…たぶん、秋山さんパートナーはいるから、聞き流していいと思う」


― えっ…!?俺のことが好きなの?

今度は自分がむせそうになり、ハイボールを喉に流し込んだ。

「それって、どういう…」

俺がミナに聞こうしたタイミングで、秋山が戻ってきた。

「で、翔馬くん。どうするんだい?香澄ちゃんのことは」

ミナが「ん?」と聞いたので、軽井沢の夜に香澄が別荘から出て行った時の詳細を話した。秋山に抱きついて交際を迫ったことも、それを知らずに俺は香澄と付き合うことになったことも

唐揚げをもぐもぐしながら無言で聞いていたミナは、芋焼酎のロックを半分飲んでから言った。

「今ここに香澄ちゃんを呼べば、秋山さんもいるから言い逃れできないし、真相を明らかにできそうだけど…」

「それがいいよ!ね!そうしよう」

秋山も賛同したので、俺も同意しそうになる。

しかし、ミナはすぐに訂正した。

「でも、さすがに無理だよね。私がいたらまた修羅場になりそうだし。それに、もう23時半で遅いしね」


何気なくスマホを見ると、香澄から大量のLINEがきていた。

「どこにいるの?」「連絡して」からの「もういい」「こんな仕打ちをされるとは思わなかった」などと羅列されている。

香澄じゃなければ、すぐに電話をして彼女を安心させていたかもしれない。でも、「誰でもいいから経済力のある男と結婚したい」と香澄が言ってたという話を聞いた後では、連絡する気が失せる。

俺は、返信をせずにスマホを伏せた。

香澄にうんざりしている気持ちもあるが、苛立ちの矛先は自分自身へ向かっていた。

次に恋人ができたら、本当に大事にしたいと思っていた。

それなのに可愛いからという理由で、香澄のような子を選んだ俺が愚かすぎる。

うなだれていると、「翔馬くん…ごめん」と秋山になぜか謝られてしまった。

「いや、秋山さんが悪いわけじゃないんです。自分で自分にうんざりしてるんです」

少し酔っていたこともあり、俺は、ふたりを前に本音を語り始めた。

この記事へのコメント

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つまらな過ぎる。今日の話、丸ごとなくても繋がるんじゃ?と思う位ダラダラしてきてる。香澄とはさっさと別れればいいのにそれは来週のお楽しみ? もういいわ。
2024/11/29 05:4810
No Name
香澄がネギ背負って来たならそこで話せばいいのに。彼女はミナを睨みつける前にまずは軽井沢での暴言を謝った方が良かった。それでも翔馬の冷めきった気持ちは変わらないけど、まぁ本当に勘違い甚だしい女だわ。ちょっと連絡こないだけで大量に追いLINEしてくるようなメンタル不安定さもかなりマイナスなのに、本当香澄って頭空っぽなんだね。そんなのと付き合い始めた翔馬も同レベル。それにしてももう12話、いつ終わるのよ。ミナをリスペクトし始めた描写がキモいしもう勘弁して欲しい😂
2024/11/29 06:0910
No Name
23時半頃に、大山地鶏の唐揚げに白米大盛り食いながら芋焼酎飲むミナ。
2024/11/29 06:145返信1件
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